Tuesday, 17 March 2026

部屋にいる象

オーストラリアのワインには変わったネーミングが多い。その一つが「Elephant in The Room(部屋にいる象)」である。名前は「どっしりとして香りも良く繊細さがある、だから放っておけない味」から来ている。値段も手ごろだし、確かにコクがあって美味しい。


ところが最近、その「部屋にいる象」がパレスチナ問題で使われていたのを知った。パレスチナは戦後イスラエルが入植してから、どんどん領土を失い多くの難民を生んでいる。特にガザ侵攻は非人道的な出来事で、イスラエルに非難が集まった。

ただ欧米や日本もそうだが、遠い国の混乱として、見て見ぬ振りをしているのも事実である。そんな時に使う英語が「部屋にいる象」だった。言葉の由来は、「昔とある国の王様が部屋で象を飼っていたのに、周りの人は誰も咎める事が出来ず、何も言えなかった」のようだ。

そう言えば、今のトランプ大統領もそうかも知れない。独断と偏見に、周囲はイエスマンばかりになって誰も意見をしない。自由なアメリカで本当に不思議な現象である。巨象は虚像、正に裸の王様である。

余談だが、ベルギーのビールに「Delirium(デリリウム)=幻覚、せん妄」という凄い名前が付いたのがある。瓶のラベルにピンクの象が付いている。アルコール度が8.5%と高く、泥酔するとピンクの象が見えて来るの処に由来している。よくこんなネーミングが許されると思うが、昔は象がそれだけ身近だったのかも知れない。

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