Saturday 11 March 2017

石山寺を訪ねて

早春の石山寺を訪れた。京都駅から電車を乗り継ぐこと30分、京阪の石山坂本線の終点である。小さな駅を降り、歩く事15分で山門に着く。朝早かったので、横に広がる琵琶湖では、ボートの練習をしていた。静かな湖畔をスイスイと漕ぐ風景は、京都のイメージと相まって優雅に映った。

殆ど開門と同時に入ったので、境内では朝の掃除していた。皆さん「おはようございます!」と挨拶してくれ気持ちが良かった。石山寺は平安から鎌倉時代に駈けての建築で、本堂は1096年、多宝塔は1194年という。立派な岩山の上から、今でもこうして読経が聞こえてくるから、改めて京の歴史って凄いと思った。

前夜、大津に泊まった。例によって地元の味を求めて散策すると、「直」という店が良さそうだったので暖簾を潜った。これが大正解で、「もろこ」という琵琶湖のワカサギ似の酢付け、「のれそれ」という白魚のポン酢和え、季節のホタルイカの天ぷらと地鶏のから揚げ等、丁寧に作る珍味に感動した。勿論地酒も多く揃っていた。浅芽生、波の音、松の司など、聞いた事もない銘柄がこんなに沢山あるのかと驚いた。こうした巡り合いがあるからこそ、遥々遠くまで足を延ばす価値があるというものだった。

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