Monday 29 November 2021

ワクチンで殺される?

またコロナ禍がぶり返してきた。今度は南アフリカ産のオミクロン株と云う。株価も暴落している。欧米では再拡大が起きているし、日本も第6波が来るのか心配だ。 

そんな矢先、新宿の本屋を覘くと「ワクチンを打ってはいけない」コーナーがあった。マスコミはワクチンについて、あまり悪口を言わないムードがある。何か政府の統制も働いているような感じもするが、SNSや出版ではこうして正反対の事を言っている。多分国民の4人に1人はワクチンを打っていないので、その人達の拠り所なのかも知れない。

そう思って試しに一冊「ワクチンで殺される」を買って読んでみた。要約すると、「ワクチンは生物兵器で、デープステートのフリーメイスンが中心となって、人類の人口削減のためにこれを使っている」「コロナもアメリカのチームが武漢に持ち込み人工的に拡散した」等々。本当かな?と思ってしまうが、ファイザーの元副社長や多くの著名な医師も入っているのが気になる処である。

確かに人口が増えれば食料難になるし、移民がどんどん入ってくれば今の生活が脅かされる。どこかで歯止めが掛からないと危ないし、だからと言って国がらみで大量殺人に走るなんてどう考えてもあり得ない。

何が本当で何が嘘なのか、注射を打ってしまったので今更後戻りは出来ないが、ワクチンを打つと2年以内に死ぬらしいので、来年あたりに何か兆候が出て来るのだろうか?

Thursday 25 November 2021

ウィンザーノット

昔ある日本の女性ファッション家が、安倍元首相の着こなしを嘆いていた。例えばネクタイ、安倍さんは横シマのレジメンタルタイを好んでしていたが、海外の公の場では御法度という。特に右肩下がりは駄目だという。レジメンタルタイは元々英国の連隊で使われていた柄で、右肩上がりの英国式がフォーマルと言う。安倍さんのは右肩下がりのアメリカ式だった。その時はお気に入りのブルックスブラザーズが亜流かと知り、複雑な気持ちになったりしたが・・・。 

その人は外国出張時のローファー靴や、背広の袖から出ないシャツもみっともない部類に入ると言っていた。服装には礼儀が伴うのは今更語る術もないが、一国の代表となるとやはり細かな所まで配慮した方がいいと思った。

新しく就任した岸田首相も、そのレジメンタルタイを好んでよく身に付けている。青と白のストライブが多いが、よく見るストライブは右肩上がりなので、英国式のフォーマルである。やはり宏池会の正統派を意識しての演出なのだろうか。 

ネクタイは結び方も重要である。普通は縦結びが多いが、三角形を作るウィンザーノットという結び方もある。個人的には喉が詰まる感じがするので好きでないが、イアン・フレミングの古い小説「ロシアから愛をこめて(From Russia, With Love)」を読んでいたら、ジェームズ・ボンドも酷評していた。それはソ連の殺し屋がしていたファッションだったが、彼は「(ウィンザーノットは)下品な男のよくやる結び方」と貶していた。確かにボンドがやっているのを見た事がない。その殺し屋を「三流パブリックスクールから戦争に飛び込んだ野戦憲兵タイプ」と品定めしていた。 

もうネクタイをする機会もめっきり減ってきたから、結び方も忘れそうだ。思えば長い間、首を絞める習慣によく耐えたと感心してしまう。ただ相変わらずセンスのいい着こなしをする人を見ると好感が持てる。中でもネクタイの趣味は人柄を如実に表すだけに、男の重要なポイントだと思っている。

Monday 22 November 2021

モンテネグロのハイウェー計画

4年前にモンテネグロを旅した。前の晩はボツニア・ヘルツゴビナのヴィッシェグラードという小さな町に泊まった。そこはドリナ川とそれに架かる石橋があり、ノーベル文学賞の小説「ドリナの橋」の舞台であった。早速帰国して読んでみたが、何世紀にも渡るバルカンの歴史を、一つの橋を通してユーゴの作家が語る中々味のある小説であった。 

翌日は険しい山間を縫ってモンテネグロに入った。一帯はセルビアとモンテネグロの国境も交じり合う場所で、ボツニア・ヘルツゴビナ領で道に迷ってウロウロしていたら、道を聞いた地元の女性が険しい顔で「付いてきなさい!」と検問まで車で誘導してくれた。ユーゴ内乱の時にジェノサイドが行われた場所も近くにあり、今でもその緊張感が伝わってきたのであった。

そのモンテネグロへの道のりは、岩山の間を縫うような山道が続き、最後はアドリア海に向かって一挙に下るコースであった。特に最後の首都ポトゴリッツアに差し掛かる辺りは、エンジンブレーキを掛けても中々減速しない恐ろしい急こう配であった。 

 先日NHKの番組を見ていたら、そのモンテネグロに中国が高速道路を作ったと報じていた。数年前からモンテネグロは、セルビアと繋ぐ全長445kmの高速道路を中国の借款で進めていた。もう40%が完成したというが、映像を見ると高架でスリル満点の道路が出来ていた。

問題はその規模と採算だった。モンテネグロは何と国のGDPの1/5に当たる10億ドルを、その道路のために中国から借りたのだ。これから先未だ更に10億ドルものカネが掛かるという。急こう配の国土に90のトンネルを掘り、40の橋を作ったと云うから、聞いただけで大胆な計画であった。
  
マスコミは「一体誰がこんな道路を使うのか?」、「Death Road(国が死んでしまう道路)」、「Billion dollar motorway leading Montenegro to Nowhere(行き先のない高速道路)」と批判していた。

確かにユーゴ解体後、一時は又モンテネグロとセルビアは復縁する話もあった。だから両国は親密な関係だったのかも知れないが、それにしてもセルビアすら高速道路は少ないのに、況や人口60万人のモンテネグロが単独で建設するのはEUの常識から逸脱している。透けて見えるのは、海のないセルビアのノスタルジーと、それに付け込む中国であった。

中国の一帯一路は、既にスリランカやイタリアなどで問題になっているし、EUはやっとその正体に気が付き始めたようだ。この高速道路もこのまま行けば中国に抑えられてしまうのは時間の問題だ。また恐ろしい現実を知ってしまったのである。

Saturday 20 November 2021

COPと原子力発電

地球温暖化の会議、COP26が閉幕した。結局インドと中国が反対して、石炭火力の廃止には至らなかった。改めて成長した国とこれから成長する国の隔たりは大きかった。いざという時は、背に腹を変えられなかったのだろう。 

そのCOPに昔行った事がある。広い会場で2週間に渡って1万人以上が参加して行われた。本会議場では各国の代表が代わる代わるスピーチするのだが、いつ始まっていつ終わるのか、兎に角ダラダラと続き、聞いている方も出たり入ったりで落ち着かない。会場には国際機関や自然保護団体、温暖化ビジネスの会社のブースが立ち並んで交流の場になっていた。改めて「温暖化マフィア」と呼ばれる温暖化で食べている人達の多さに驚かされ、何か彼らの集いの場みたいな雰囲気を感じた。

特に変だと思ったのがその実効性である。いい例が京都議定書である。1997年に京都で開かれたCOP3では、「2008-12年のCO2排出量を1990年比で6%削減する」事が決議された。ただいざ2008年になっても目標は達成されないばかりか罰則もなく、各国は何もなかったかのように又次なる目標を作り始めた。あの時に真面目に取り組んだ関係者にとってそれは騙されたような気分だったが、次第にCOPとはそういうものかと思うようになってきた。 

石炭などの化石燃料が駄目なら、代替電源は原子力発電しかないのも気掛かりだ。穿った見方かも知れないが、COPの正体は原発推進ではないか?最近何となくそんな気持ちになっている。そもそも地球の温度が本当に上がっているかも疑わしい。10年ほど前にIPCCの学者が気温のデータを捏造したClimategate事件もあったし、実は温暖化はフィクションではないか? 

化石燃料の犯人説もそうだ。地球の傾きとか太陽の黒点など温暖化の原因は色々考えられるのに、今ではほぼこれに特定され誰も意義を挟むことが出来ない。その一例が昨今急速に進んでいる自動車のEV化である。フォルックスワーゲンなど2030年までに今のガソリン車から全てEVに移行すると言っている。でもその電源はどこから来るのだろう?石炭などの化石燃料が駄目なら原発しかあり得ないのに・・・。 

「南極の氷が解けると海の水位が上がり島が陥没する」と言われている。先日のCOPでも、島国のツバルの代表が海に入ってその危機を訴えていた。しかしコップの中の氷が解けても水は溢れない。素人でもちょっと考えればおかしな話も多いから気をつけないと思っている。

Tuesday 16 November 2021

女系天皇とフグ田王朝

この夏、我が家に新しいゴールデンレトリバーがやってきた。以前飼っていた犬が死んでしまい、その大甥にあたる犬である。大人しくて殆ど吠えないし、飼い主の目をじっと見て離さない処は伯祖父の子供時代と良く似ていて可愛い。やはり血筋なのか、この子は立派な成犬になると今から楽しみである。 

ただその子は伯祖父の娘、つまり雌方の血を引いている犬だとブリーダーが言っていた。ふと思ったのは、今議論されている女系天皇と女性天皇の問題である。犬を天皇に例えては甚だ顰蹙とは承知しているが、仮に女系が認められないと我が家にやってきた子犬も、正式には血統証が出ない事になってしまう事が分かった。

その女系天皇と女性天皇の違いを面白おかしく解説していたのが、あの百田尚樹氏の「百田尚樹の日本国憲法」であった。彼はサザエさんを例に挙げていた。

サザエさんの父は磯野浪平であるが、もし仮に彼が天皇だとすると、女系天皇の場合は次はサザエさんが、次の次は彼女の子供のフグ田タラオが天皇になる。すると有史以来続いていた男子の万世一系が途絶えてしまうという。 

確かにXYとXXの染色体の論理からするとその通りである。つまりその時点で、磯野王朝からフグ田王朝になってしまうのである。尤もサザエさんには磯野カツオと云う弟がいるので、現行の法律では彼が天皇になるので問題ないのだが・・・。 

何やらややっこしい話である。英国でもベルギーでもタイでも、ロイヤルファミリーが内部から瓦解している時代である。人々が本当にロイヤルを求めているのか、今回の眞子さんのゴタゴタもそれと関係しているような気もする。憲法の改正も近いしどう考えたらいいのか、とても悩ましい課題である。

Monday 15 November 2021

軽石とストロンボリ島

小笠原諸島の海底火山噴火で、大量の軽石が発生し問題になっている。押し寄せる軽石に埋め尽くされる浜辺や、船の運航に支障を来すなど多く被害が出ている。軽石を食べた魚の死骸を見るにつけ、自然の輪廻を感じるのであった。 

そんな矢先、NHKでイタリアのエオリエ諸島(Isola Eolie)を放映していた。「何処なんだろう?」と思って調べてみたら、何とシシリア島の近くだった。一帯は活火山が連なり、その一つのブルカーノ島(Vulcano)は噴火を意味する「ボルケノ(Volcano)」の語源というから正に噴火のメッカである。何年か前にシシリア島を一周した時、ヨーロッパ最大のエレナ火山に恐れをなし遠回りした事を思い出した。

そのエオリエ諸島であるが、テレビのカメラが海に入ると海底からシャンパンのような泡が海底から湧き上がっていた。問題の軽石も浮き上がっていてそれは美しい光景だった。ストロンボリ(Stromboli)という島も紹介され、火口近くまで一般人が見に行ける恐ろしい観光用のルートがあった。「あれ?どっかで聞いた名前だな?」と思ったら、何と昔見たイングリッド・バークマン主演の映画「ストロンボリ、神の土地」の舞台であったから驚きだ。

映画は、島の漁師と結婚したイングリッド・バークマン演じるリトアニア生まれの女性が、島にやって来る処から物語は始める。ただ彼女は漁村の貧しさと孤独に耐えられず、何と島を出ようと試みる。夫を置いての逃避行の末、最後はストロンボリ火山の灼熱に圧倒される処で映画は終わる。「カサブランカ」のバークマンとは全く異なる、罪を贖う女のイメージであった。

処で同じ頃放映された「苦い米」や「揺れる大地」などのイタリア映画は、その貧困度が当時の日本とよく似ていて親近感を覚えるのである。ストロンボリの映画では、火山が噴火すると人々は船で海に一旦退避する。その生活振りもとても自然と共存して懐かしさを感じる。

Monday 8 November 2021

ヒロヒトコイン

今月から新500円硬貨が流通し始めた。まだ見ていないが、500円玉は古くなると機械が対応しないので気をつけなくては行けない。ある時CDが詰まってしまい、大事になった経験がある。

思い出しのは、昭和天皇在位60周年を記念して発行された10万円金貨である。金の含有量は20gだったので、当時の時価で4万円程度、つまり額面との差額はまるまる財務省に入った計算になる。1100万個を作ったので、政府の利益は6000億円超だったと言うから驚きだ。何か錬金術みたいな感じがして、お祭り事に水を差すような気がした。 

 思えば不思議な図柄もそうだった。天皇の顔があってもいいのにそれがない。60周年と言う節目も不自然で、何故50年では無かったのか?その謎に迫ったのが加治将一の「陰謀の天皇金貨(ヒロヒトコイン)」である。中々面白い小説で、中曽根とレーガンのロンヤス会談が開かれた頃で、その6000億円を必要とした政治情勢も想像力逞しく分析していた。 

中でもプラザ合意で円高になるのを見込んで金貨をドルで買い、2年後に売却して大儲けする外人投資家の話は巧みであった。その投資家は為替で60億円を儲けたが問題は換金であった。硬貨は日本に持ち込まないとキャッシュにならない事だった。そこで事件が発覚するのだが、いつ誰が大量の新コインを持ち出したのかは不明に終わった。

処で小さな記事だったが、先日会計検査院が「財務省の保有する金塊129tは多過ぎる」と指摘したのを見た。小説に毒されると、又記念コインでも出すのかな?と思ってしまう。素人には分かりに難いが、コイン発行には大きな理由があるようだ。

Saturday 6 November 2021

不倫と毛思想

中国の女子テニス選手が、前副首相と不倫関係にあったとSNSで告白した。サイトは直ぐに削除されたようだが、ウィンブルドンでも優勝したトッププレーヤーだけに大きな話題になっている。それにしても10年越しで歳の差40歳、不倫場所は妻もいた自宅だったというから驚きだ。

思い出したのは、数年前にあった反腐敗キャンペーンと称した汚職官僚・幹部を摘発した事件である。長老の王岐山が主導した内部調査で5万人以上の逮捕者が出た。習近平の政敵だった薄煕来など大物も多く含まれて、インターポールのトップだった中国人も突然と姿を消したのもその頃だった。日頃はお堅い共産党幹部が、愛人と裸で写っている写真が出回ると、「やっぱりね!」と思った人は多かったのではないだろうか。 

そんな「権力と女」の風土を理解する上で、最高の本は「毛沢東の私生活(The Private Life Of Chairman MAO)」である。著者は毛沢東に長年付き添った主治医である。発刊されて間もなく、著者はNYのホテルの風呂で死亡しているのが発見された。正に命懸けで公表した毛沢東の私生活であったが、歴史書としても大変面白い一冊だった。

その本の中に、毛沢東が多くの若い女性を自宅に招聘する様子が赤裸々に出て来る。呼ばれた田舎の娘たちも、雲の上の人に会って天にも昇る気持ちになったようだ。勿論妻の江青はそれを知っていた。ただ彼女は自身の政治的立場を堅固にする為に我慢したので、葛藤した様子も描かれていた。 

そう考えると、一連のスキャンダルは毛沢東の影響を受けている気がする。毎日毛思想ばかり勉強していると、その私生活まで真似するのは自然の流れである。「権力を掴めば自由な女性関係が許される」という毛の生き方は、今更誰も否定する事が出来ないだろう。だから今でもそしてこれからもずっと、中国社会の風土文化として残るのである。

Thursday 4 November 2021

中国人の団体ハイカー

暫く前に、長野県の森林レンジャーをボランティアしていた。県から貰った腕章を付けて、登山者の安全と山の美化に努めるのが役割だった。ただ今時お花畑に入って踏み荒らす日本人はいないし、ゴミも持ち帰るマナーも徹底しているので殆どやる事はなかった。 

ところが、当時問題になっていたのは中国人のハイカーだった。爆買いで来る中国人が多かった頃で、お金持ちになるとそれでは飽き足らずに山に繰り出した。真新しいウェアに身を包み、やはり大人数で押し寄せた。その人達が写真撮影でコースを外れ、高山植物を踏み荒らすので地元では頭を悩ませていた。

山小屋に着くと大声で夜遅くまで騒ぐのも迷惑だった。特に驚かされたのは、体調の悪いハイカーが出ると、山小屋に置き去りにしてしまう事だった。常識では考えられない事だったが、ツアーの日程の関係なのか、将又中国人特有のエゴなのか、残された人とそれを保護する方にとっては迷惑だった。 

そんな時どう対応するか、ある時その研修会があったので参加した。どういう言い方で注意するか、言葉が通じない時はどうするか、問題山積で結局喧々諤々で中々いい答えが出なかった。その内何か林野庁や環境省の下請けをやらされているような気分にもなり、段々馬鹿らしくなってきた。ボランティアの多くは地元の人達だったから、場違え感もあったのかも知れない。いつの間にかその仕事は辞めてしまった。 

コロナ禍でこの2年程は静かだったが、来年からまたどうなるのだろう?