Wednesday 30 September 2015

日本の公安警察

中国で日本人2人がスパイ容疑で逮捕されたという。詳しいことは分からないが、これから観光旅行も気を付ける時代になってきたようだ。

日本でも似たようなことがあった。随分前になるが、東京で国際会議を開いた時だった。20ヵ国位の人達がやってきて、連日そのお世話に追われたが、そんなある日一行を京都に連れて行くことになった。添乗員宜しく、いざ東京駅で新幹線に乗ろうとすると、フィリッピンから来たMさんが居ないではないか。探せど探せど見つからない。Mさんは50台半ばの女性社長だったが、歳の割にはミニスカートに厚化粧で、風俗女性のような雰囲気があった。どうやらそれが公安警察の目に留まったようだ。

暫く経ってMさんを引き取りに行ったが、構内にそんなヒトが目を光らせていたとは驚きだった。普段は気が付かないが、どこの国でも外国人は見張られている。

Tuesday 29 September 2015

ノルマンディー上陸のIf

フランスでどこが好きかと聞かれれば、迷わずノルマンディーと応える。パリから車で1時間ちょっと、大西洋に拡がる海岸線である。リンゴ酒のカルバドスとクレープ、そして蠣などの海の幸、そんなグルメと避暑地である。ただ戦争オタクにはちょっと違うものがある。

未だに残るドイツ軍のトーチカ跡、連合軍の砲弾跡や戦車の残骸、中でもアロマンシュの海岸に置き去りにされた陸揚げ用の桟橋跡は、D‐Dayがまるで昨日のような錯覚に陥る。

五十嵐氏の「ヴィオロンのため息・・・」を再読した序に、J.リーソー著「ノルマンディーの偽装作戦(The Unknown Warrior)とL.コリンズ著「パリを取り返せ(Fall From Grace)」を読んでいる。成功したから良かったものの、仮に連合軍の上陸が失敗していればどうなっていたのだろう。ドイツは残ったかも知れないが、やがてソ連に吸収され、結果ヨーロッパは共産化されていたかも知れない。そんな思いが実しやかに伝わってくるのであった。歴史にIfはないが、この1944年6月6日はこのIfがなくて本当に良かった、そんな思いを募らせながら小説の世界に浸っている。

Sunday 27 September 2015

シリアの移民

シリアからの難民で欧州は大変な事になっている。ドイツだけでも既に10万人の受け入れが決まった。一口に10万人と言っても、坂戸市や伊勢原市に相当するから大変な数だ。それを即断するする処が凄い。

ドイツのメルケル首相はポーランド、フランスのサルコジ元大統領もハンガリーからの移民の末裔である。フランスはアルジェリア、ドイツはトルコ、オランダはインドネシアからの移民なくして今日の繁栄はなかった。だから他人事ではないのだろう。

最近、埼玉でペルー人が6人を殺害する事件が起きた。ナカダという名に、祖父は日本からペルーに移住した末裔だった。日本に来ても日本語が話せないと経済的に自立出来ない・・・その現実は厳しい。ドイツに渡ってもドイツ語が出来なければ異邦人だ。親は自身を犠牲にし、子供を現地の学校に通わせ一人前にする。その気が遠くなるような辛抱があって初めて移民は受け入れられる。大変なのはこれからだ。

Saturday 26 September 2015

Mission Impossibe

I saw a movie “Mission: Impossible Rogue Nation”. It was a typical action movie that made people no boring all the time. Opening flight scene, speedy bike race, camouflage to the other… kept our tension to continue to end and I enjoyed very much.

I was surprised Tom Cruise looked so young although he is still 53 years old. I remember his first movie Top Gun was carried out in 1986. It is incredible that has passed about 30 years since then! It is really impossile thing.

It is said Tom Cruise is autistic. He does not look like. This kind of handicap may make him a little bit different person from others. His villa is in Capri of south Italy where is famous for blue grotto. It is very beautiful island with lot of sunshine, blue sea and fresh olive. I wonder these kinds of natural environment are source of his energy.

Thursday 24 September 2015

冬支度

秋になっていた。まだ暑さは残るが朝晩の冷え込みが違う。そろそろ冬支度をと、薪割りに励む。何年か前に切り落とした大木、チェーンソーで輪切りにしたやつだ。人気のない山で、ややもすれば押しつぶされそうになった記憶が蘇る。


あれから数年、水気が抜けてやっと斧が入るようになった。斧は振り上げて落とすだけでいい。決して力は要らない、ゴルフのアイアンのコツと同じだ。切り株の性格も様々だ。真っ直ぐ育った樹木は3-4回歯を落とせばスパッと割れる。ただ曲がっていたり、途中から枝が出ているものは厄介だ。それでも最後は必ず割れるが、木もヒトの性格に似ている。

切った薪を暖炉に組めると、パチパチと空気の弾ける音が聞こえる。静かな夜、オレンジ色の炎だけが生き生きしている。それを眺めながらスコッチを舐める。秋の夜長である。

Wednesday 23 September 2015

ハニー・トラップ

ジェフリー・アーチャーの新作にハニー・トラップが出てきた。モスクワに行った英国議員が部屋を訪れた女性と関係を持ってしまう。今更だがソ連(ロシア)のハニー・トラップは有名である。佐藤優氏の本にその辺は面白可笑しく紹介されているが、Red Sparrowという小説にも養成風景が詳しく書かれていた。

ハニー・トラップは政治の世界だけと思っていたが、ビジネス界でも起きる。思い出すのはMさんの某国出張だ。ロシアではなかったが、相手先企業の担当だったH嬢に現地を案内してもらった。彼女は当時業績が上がらず、解雇寸前で必死だった。そんなことを知らずMさんはいい気分になり、別れ際にお礼の意を込めて軽いチュをしてしまった。その時は何もなかったが、帰国するとセクハラで訴えるというメールが入った。驚いたMさんに突き付けられたのは、「だったら商談を一つ受けてほしい!」という要求だった。Mさんの会社は渋々これに応じ、その結果H嬢の首が繋がった。

分かっていても、海を渡るとついつい気が緩んでしまう。普段持ちなれない出張費と異国の雰囲気がそうされるのだろう。本を読んでいてそんなことを思い出した。

Tuesday 22 September 2015

ラフマニノフの旅愁

シルバーウィークは自宅で音楽鑑賞だ。久々にラフマニノフのピアノコンチェルト2番を聴く。哀愁があり情熱的なメロディーは、何か遠い昔の記憶を呼び起こす。それもそのはず、この曲をテーマにした映画「旅愁(September Affair)」と重なるからだ

物語はイタリアに出張で来たアメリカ人のビジネスマンが、飛行機に乗り遅れる処から始まる。飛行場に戻ると、乗っていたはずの飛行機が墜落していた。そしてピアニストの女性と知り合い運命の恋に落ちていく。ただ時間が経つと、彼が生きていると知った奥さんがやって来て別れが訪れる。彼女の弾くラフマニノフが別れを奏でる・・・。若い頃良く海外出張に出ていたので、そんな出会いを夢見ていた。ところが飛行機に乗り遅れることもなければ、遂にピアニストも現れなかった。

最近、この映画の主演を務めたジェーン・フォンテーヌという女優が、何と日本生まれと知った。大正時代に英国からやっていた英語教師の子供だった。以来、ラフマニノフがより身近な曲になった。
 

Monday 21 September 2015

日本の逆転トライ

ワールドラグビーで日本が南アに競り勝った。ゲームは取られたら取り返す接戦、良くボールに食らいついた。パスが途切れることなくスクラムでも互角だ。巨漢を相手に低いタックルが良く決まった。特に最後の20分の集中力は凄かった。スクラムから押し込んだトライが認めらず駄目かと思った、が終了間際で劇的な逆転トライ・・・もう見ていて涙が止まらない。

24年ぶりの勝利も沙流ことながら、実況では今回は練習量の成果だったと言う。それを聞いて大きく勇気付けられた。それにしも昔は秩父宮に良く足を運んだものだった。それがいつの間にかご無沙汰してしまい、こんな時ばかり喜ぶ自分が少し恥ずかしくなった。

今週は石川遼が北海道で久々の優勝を飾り、デ杯の入れ替え戦でも日本がコロンビアに勝った。いい事尽くめで久々に気分がいい。

Wednesday 16 September 2015

剣よりも強し

ジェフリー・アーチャーの新作、「剣よりも強し(Mightier Than The Sword)」が出た。クリフォン年代記の5作目である。発売が2月だというのに、日本の丸善に並んだのは半年遅れの8月だった。翻訳が出る前にと、慌てて読んでみた。

前号から続いている会社乗っ取りが、株のインサイダー取引やハニー・トラップでハラハラする仕掛けだ。またクリフォン家の一人息子が彼女に逃げられたり、主人公がソ連に拉致されるなど、読んでいて飽きない展開になっている。剣よりも強いのは正義だ・・そんな空気が伝わって来て相変わらず快い作品だった。

ただ物語は2011年から続いている。来年2月には6作目も出るというので、正直読むのも疲れてきた。もうそろそろ終わりにして欲しいというのが正直な気持ちだ。

Tuesday 15 September 2015

切れない蜘蛛の糸

芥川龍之介の小説、「蜘蛛の糸」は凄い物語だ。極悪非道を働いた男が、生涯唯一の善行を施した。それが蜘蛛を助けたことだった。その縁で、男が地獄に落ちた時に、蜘蛛が糸を空から落とした。男はその糸に縋ったが、下を見ると地獄から這い上がて来た男達がいるではないか!それを見て男は振り払おうとするが、その無情で糸は切れてしまう・・・。

その蜘蛛の糸だが、暫く前にK大学の学生が起業したベンチャーが人工的に作り出した。蜘蛛が作るタンパク質を使い、切れない繊維を開発し増産に成功した。正に世はバイオの時代である。

糸が切れないと、悪者が地獄から出てくるかも知れない。ただ中には善玉もいるかも知れない。これはひょっとしてノーベル賞級の発見とも言われている。これからが楽しみだ。

Monday 14 September 2015

クレア・シャザール

フランスのTVニュースで、永年キャスターを務めたクレア・シャザール(Claire Chazal)が引退するという。黒いスーツと白のブラウスに身を包み、ブロンズと斜視がセクシーで知的な演出を施していた女性だ。

フランスにはべー・セー・べー・ジェー(BCBG:Bon Chic Bon Genre)という言葉がある。単なる金持ちではなく、伝統の中で質素をモットーに生きる知識層だ。パリ7区や16区の高級住宅地に住み、バカンスは田舎のシャトーで過ごす。それでいてブランド物は身に付けず、服装は地味でバックも祖母から貰った物を直して使う倹約家である。そんなイメージにピッタシなのはクレア・シャザールだった。

現在58才で、24年間務めたというから振り出しは34才と遅かった。子供は居るが、相手の男性は誰だか分からないミステリアスな女性だ。番組の終わりは、いつもボンソワレ(Bonne soirée)と言って閉める。その柔らかで上品な言い回しがとても印象的だった。

Thursday 10 September 2015

箱根の湯に浸かり

小田原に行ったので、折角なので箱根湯本まで足を延ばしてみた。台風の大雨が止み、突然陽が差してきた。駅の案内所で、「日帰り温泉はどこがいいですか?」と聞くと、「橋を渡った処に富士屋ホテルがありますよ」と教えてくれた。

言われるままに歩くこと2-3分、早川を渡る。早川は大雨の濁流が押し寄せ、そのゴーゴーという凄い勢いだ。立派なホテルに入ると、温泉はまだ4時頃というのに、年配客で混んでいた。露天風呂に浸かり、暫し眼下の緑を眺めた。暦の上では秋なのに、まだセミが鳴き夏の気配を残していた。思えば短かったようで長い夏だった・・・。

ここは海抜20m、小田原の海から15分ほどの高台だ。海の幸と山の幸に恵まれ、温泉が出て、ロマンスカーで新宿まで1時間半で帰れる。改めて箱根の素晴らしさを実感した。

Tuesday 8 September 2015

日本のいちばん長い日

今上映している映画「日本のいちばん長い日」を観た。前作が良かっただけにあまり期待していなかったが、ところがどっこい、素晴らし作品だった。

時の緊張感が最初から最後まで持続していた。沖縄を失い、特攻が連日飛び交う日々、広島、長崎の悲劇が迫る・・・そんな時代の逼迫感が伝わってくる。特に役者が良かった。若手将校も然ることながら、阿南陸相と鈴木貫太郎はリアルだった。阿南の腹切りは、スキットに英語を使っている処から恐らく外人を意識したのだろう、見事だった。

映画は、モックン紛する昭和天皇が主役だった。テーマは「国体の維持」、そんな立派な人だったらもっと早く終戦を決断して欲しかった・・・今から思えばそれが国民の本音だろう。だから少し誇張気味だったかも知れない。それを捨象しても、あの時あの人たちが居なかったらどうなっていたのだろう?今の自分も無かったかも知れない・・・そんなことを考えさせられた映画だった。

Monday 7 September 2015

チャンと天安門事件

錦織選手のお陰でテニス番組が増えてきた。テニスファンには有難い限りだ。彼を支えるのがコーチを務めるマイケル・チャンであった。マイケル・チャンは台湾出身のアメリカ人、17歳の時に1989年の全仏オープンで優勝したレジェンドである。

全仏は赤土のクレーコート、体力的にも一番厳しいと云われるグランドスラム、高校生と同じ年齢の彼がタイトルを取ったから凄い。伝説に残ってるのは4回戦のレンドル戦だ。当時NO1 のレンドルに対し粘りに粘った。極めつけは最終セットのアンダーサービス、プロではありえないこの1打が攪乱した。マッチポイントも常識を覆すポジショニングでダブルフォルトを誘った。

実はこれと前後して中国で天安門事件が起きた。中国の自由化を巡り、戦車の前に一人立つ男がいた。そんな彼とチャンが重なり、世界中が応援したものだった。当時はたまたま中国の仕事をしていた。毎晩遅くまでこの全仏のTVを見ていたら、早朝電話が鳴った。出ると上司のYさんからだ・・・事件で予定していた出張が中止になったという。あれから26年、Yさんもお元気だしチャンも健在だ。そして中国も当時のまま、何も変わっていない。

Sunday 6 September 2015

Xi and Mao

It is said the political style of Xi Xiaoping(習近平)looks like Mao Tse-Tung(毛沢東). I completely agree with it.

Mao used to create hypothetic enemy and order his comrade to attack them. At the time of China’s Cultural Revolution, it was intelligent people living in urban area. A lot of innocent people were sucked and killed. Best seller novel “ Wild Swans, Three Daughters of China” well explained this era. Xi also created his enemy that was Japan. It happened around 2010 to 2011 when Chinese GDP overtook Japan and became NO2 in the world. He must have had a confidence.

Hypothetic enemy is not only outside but inside people. Mao exiled his inner circle Deng Xiaoping(鄧小平)and Liu Shaopi(劉少奇). Xi also did it over scandal military and officials. I am afraid this political style will stale in internet time.

Saturday 5 September 2015

Strange parade

It was a strange parade. Communist China celebrated 70th anniversary for the victory to Japan. Putin of Russia, Park of South Korea were invited and lined with Xi Jinping(習近平). Were they really winners against Japan?

Russia was a loser of Russo-Japanese War in 1905 and neutral by nonaggression treaty at WWII. South Korea was under the Japanese territory since 1910 and had no experience to have battled. China did not exist in 1945 and was independent in 1949. Current communist party led by Moa Tsu-Tung fought against Japan army. But they worked under the order of Chinese Nationalist Party led by Chang Kai-shek(蒋介石) who was exiled to Taiwan.

If Chang Kai-shek were alive, we might accept his effort. So it is very funny that non fighting people gathered and celebrated.

Wednesday 2 September 2015

アルマーニュへの投資

周りには定年を迎え、第2の人生を歩む人が多い。今までネクタイに背広を着ていた人達も、ラフな服装になり、それがまた人生の山を登り終えた安堵感と相まっていい色を出している。

そんな中、Iさんは背広を新調した。それも30万円もするアルマ-ニュである。気でも狂ったのかと思って本人に聞くと、「これを着て飲みに行くんだ!」という。今まで貯めたお金で、週一回銀座のような高級クラブに通うらしい。お目当ての美人ママも居るらしく、パリッとした気分になるにはまず形が大事という。熟々いろいろな人が居るもんだと思って感心した。
 
オシャレをすると人目が気になり、他人の気持ちを察するようになる。すると今まで見えなかった世界が拡がっていく。真逆そんなことを考えてアルマ-ニュに投資した訳ではないだろうが、何故かIさんは若々しく見える。枯れて化石になる人が多い中で輝いている。

Tuesday 1 September 2015

夏の深大寺

田舎から東京に出てきた人に、「どこか週末いいところありませんか?」と聞かれた。改めて云われると迷ってしまう。「そうねえ、銀座とか浅草はどう?」と応えると、「人が多いでしょ!」とたじろいでしまった。静かで情緒があって、それでいて美味しいものがある・・・浮かんだのは深大寺だった。

そう云えば、20年ほど前に行って以来だ・・・そう思ってこの週末に訪れてみた。調布からバスで15分、久々だったが緑に囲まれ茶店、立派な仏閣は昔と変わらず雰囲気があった。そして何といっても有名な蕎麦である。

湧水が注ぎ込む池の近くの蕎麦屋に入った。岐阜の冷酒「うえだ酒」を頼み、もりを待つ。8月終わりというのに肌寒く、まるで避暑地に来ているようだ。灯台下暗しとはこのことだった。高尾山もそうだが、東京はまだまだいい処が沢山残っている。