Sunday 31 May 2015

Grip Of The Ground

今年のローラン・ギャロスの優勝賞金は180万ユーロ、日本円にして2億円を超える。年々スポーツ界のギャラは上がる一方だが、最初に生涯賞金が100万ドルを超えたスポーツ選手はゴルフの選手だったと云う。名前はウォルター・ヘーゲン(Walter Hegen)で、戦前に活躍しメジャーで11勝もした。

ゴルフの教科書を読んでいたら、彼のグリップ・オブ・ザ・グラウンド(Grip Of The Ground)を紹介していた。ゴルフはグリップが大事で、グリップが地面を掴むという意味だ。良くグリップの握り方を見ただけでその人の腕前が分かってしまうというが、正にそのセオリー化だった。

根が生えたかどうか、それをを実感するには裸足でグリーンを歩いてみるといいらしい。ただそんなことは中々出来るものではない。すかさず倶楽部のマネージャーが飛んで来るだろう。ところが海外で(パットの練習場だが)それを見たことがある。若い女性が裸足でゴルフしていた。まさかW・ヘーゲンの本を読んだ訳でもないだろうが、何とも羨ましい光景だった。

Saturday 30 May 2015

土橋さんのテニス解説

今年もローラン・ギャロスが始まった。やはり5セットとなると重みが違う。その過酷さからグランドスラムと云われる由縁も良く分かる。今年は錦織が勝てるかも知れない・・そう思っている人は多いだろう。

処でその実況を司る解説だが、早稲田大庭球部監督の土橋さんが担当している。テニスを知ってるだけでなく、控えめな口調はとても快いものがある。昨日もフェデラーの試合で、「あれは打つ瞬間までラケット面を分からなくしている」と、一段高いレベルの解説をしていたのに関心した。

テニス仲間が集まると兎角この話題で盛り上がる。慶応大監督の坂井さんも点数は高い。お父さんそっくりな風貌で話し方も似ている。その他女性では神尾米も評判がいい。かと思えば沢松奈緒子は最悪だ。教条的な口調が耳障りだ。人によっては松岡修造も熱くなり過ぎるのが嫌いだという人もいるが、これは賛否が分かれる。ともあれコート外でも熾烈な戦いがある。

Friday 29 May 2015

二・二六事件の焚火跡

どうして日本が太平洋戦争に入ったのか、段々本当のことを知りたくなった今日この頃だ。人に言わせれば、歳を取ると人間誰しも歴史やルーツを探るらしい。自分も決してその例外ではないようだ。

そんな折、ブックオフで買った田中隆吉の「日本軍閥暗闘史」は血生臭い本だった。陸軍の皇道派と統制派の権力争いを克明に記していた。改めて幕末から続いた薩長の世界を感じた。その皇道派だが、二・二六事件の失敗で勢いを無くし東条の力が増す・・・そんなストーリーだった。

二・二六事件は昭和11年、勿論生まれる前だが、霞が関の首相公邸にはその跡が残っているという。一つは玄関の散弾銃で空いたガラス穴、もう一つは占領した軍がその日の寒さから室内で炊いた焚火跡である。床が焦げており、現在でもそれを修理せずに残しているから凄い。かつて森首相が寝ている時に幽霊が出たというが、強ち夢ではないと思う。普段目に付かないが、身近に昭和が残っている。

Thursday 28 May 2015

砂の器の蒲田

京浜東北線の沿線に蒲田駅がある。飲み屋は多いし、東京や横浜に出て行くのに便利な場所である。駅に着くと蒲田行進曲が流れるが、何と言っても松本清張の「砂の器」の舞台で有名だ。

蒲田で起きた事件を追う刑事、映画にもなったが当時は夏にも拘わらずネクタイをしていた。事件は迷宮化しそうになるが、方言に気が付いた刑事が、蒲田は東北弁でカメダと発音し、島根の亀嵩であることを突き止める。

実は森村誠一の「人間の証明」もこれに似ていたストーリーだった。どちらも世間から疎外された孤児だが、ひょんな拍子で育ての親を見つけ大成する。しかし頂天に立った時に過去が襲い、振り出しに突き落とされるというシナリオである。人間の証明を読んだとき、これはパクリかと思ったが、あまりその評価もなかったのでひょっとして間違えかも知れない。蒲田と聞くとこの2つの作品を思い出す。

Wednesday 27 May 2015

パルミラの遺跡

ISが攻勢を極め、世界遺産のパルミラ(Palmyra)遺跡を制圧したという。行ったことも見たこともない処だが、流石世界遺産と聞くと知りたくなった。そこで早速、中公新書の「物語 中東の歴史」を取り寄せ読んでみた。

すると、パルミラは今から2000年以上前に出来た東西交易の街であった。 ギリシャ語でナツメヤシを意味する名前の通り、当時は水が豊富だったようだ。その後交易ニーズが衰退し現代に至ったいるようだが、それにしても中東とイスラムの歴史は複雑で分かり難い。有史以来多くの戦いが続くので登場人物が多過ぎるからだ。

世界遺産と聞くと観光地化されているイメージがあるが、多くはパルミラのように殆んど放置されている。マルタ島にあるハル・サフリニエの地下墳墓もそうだった。案内板もない極めて質素なスポットで、入口に申し訳程度にWorld Heritageと書いてあったのを覚えている。

本を読んでいると、昔から破壊や殺害の繰り返しで、それが中東(イスラム圏)なのかと思えてくる。

Tuesday 26 May 2015

寒い国と暑い国

今週のル・ポアン誌に、寒い国は暑い国に比べて20倍も死者が出るという記事があった。ただそんなことは今更調べなくても分かることだ。誰でも寒いより暖かい処がいいに決まっている。

いい例がロシアだ。クリミアに固執したのは黒海に面した温暖な地だったからだ。共産党幹部の別荘地が多いと聞くが、一年中雪に閉ざされた国土にあってせめて一か月だけ太陽に当りたい、それを満たす希少地なのだろう。バルト諸国もそうだった。セント・ぺテルスブルグに近い国境の街ナルバには、どこまでも続く砂浜と森、今では家主の居ない別荘が残されていた。

私はかねがね、ロシアの(西欧に対する)被害者意識はその寒さから来ると思っている。国土こそ広いが、良く見ればまるで地球の僻地で生きているようなものだ。日本や英国が島国で海に囲まれていること、スウェーデンやスイスが大戦中に中立国だったこと等、多くが地形的な要因で助けられたが、その真逆の現象だ。等価交換ではないが西側が温暖地を提供し、その何倍もの寒冷地をロシアが差し出せば、意外と世界は丸くなる気がする。

Monday 25 May 2015

馬の話

ニュースを見ていたら馬券の大穴が出たという。100円が2000万円に化けたというから驚きだ。これがあるから止められない世界なのだろう。それを聞いて先輩のTさんを思い出した。Tさんは学生時代から馬一筋の人だった。四六時中馬の話ばかりしていたが、何十年ぶりかに会った席でも相変わらず馬の話ばかりしていた。人間はそう簡単には変わらなかった。

馬券とパチンコ、麻雀は昔から肌に合わない三種の神器だ。特に馬はそうだ。昔渋谷駅の明治通りに場外馬券場があった。浮浪者の炊き出しか、さもなければ職安にでも通う雰囲気の男の列は異様だった。

そうかと思えば競馬好きのY君は、馬が縁で乗馬好きの人を奥さんに貰った。映画「Dreamer」も再起を掛ける競馬馬の感動的な作品だ。馬と一緒に一時間も走ればお互い汗だくになる。馬は好きだが、お金が絡むと別物になってしまう。

Friday 22 May 2015

Tokyo Uni. & Seindensticker

I visited Tokyo University at Hongo in Tokyo. It was a shinning beautiful day that spotted campus greens and main red gate. Prior to be there, I took a lunch at classical Japanese noodle restaurant called Tomoeya. It was just before noon so that few people mostly senior were enjoying quietly their own time.

Tokyo University is top educational institute in Japan. Hongo area locates at hill facing to Ueno downtown and a lot of trees are still remaining in spite of bombing by B29 at WWII. There was famous Yasuda lecture hall symbolized for student movement in 1960s. It stood there as usual that had a contrast to modern Starbucks coffee shop behind. Asian oversea students were talking in English.

I like this town area as many traditional restaurant and shops live together with University. E.G.Seindensticker was one of them who loved this area. He was famous for a translator of Japanese novel Tanizaki Junichiro and Kawabata Yasunari. Kawabata was awarded novel literature prize. Seindenstiker moved from Hawaii in his later years and lived and died there.

Wednesday 20 May 2015

満員電車のドラマ

朝晩の満員電車、昔から東京の名物だ。狭い空間だけに痴漢や暴力などは起きるべくして起きる。それでなくても、毎日ドラマは多い。

先日網棚から荷物が落ちる事件があった。サラリーマンのバックが網棚から座っている人を直撃した。座っていた男は本を読んでいたので、本はダメージを受けた。彼は咄嗟に「買ったばっかりなのにどうしてくれる・・・!」と怒って睨み返した。バックを落とした人は「すみませんでした・・・弁償します」と咄嗟に誤り、やおら千円札を渡そうとした。ところが被害にあった男は思ってもない展開に劣勢に立たされた。何故なら大勢の乗客が聞き耳を立てて成り行きを見守っていたからだ。結局、当初勢いがあった被害者が小さくなり、加害者が「どうか受け取って下さい」と攻めに転じた。その内終点駅に着いたので、被害者はポケットに千円札を突っ込んで逃げるように立ち去った。

これから学ぶことは、事件は可視化されると丸く収まるということだ。テレビ番組の行列の出来る相談室の影響かも知れないが、いつの間にか何でも金銭で解決しようとする風潮がある。ただ所詮ヒトは他人の視線に晒されると弱い。何か仕掛ける前に、この原理を知っておくと無駄ないざこざが少なくなる。

Tuesday 19 May 2015

CurvingとCarving

今から10年ほど前だったか、カービング・スキーが登場した。それまで難儀していたスラロームが、急に上手くなった気がした。身体を傾けるだけで簡単に曲がれるようになったからだ。正にスキー用具の画期的な発明だった。ところでそのカービングだが、英語は曲がれるから当然Curvingと思っていた。処が同僚のH君が「辞書にはCarvingと削る意味もありますよ?」と言うではないか。調べて見ると彼の言った通りであった。

そうかと思えば、このブログでも紹介したストークスの話をしていた時だった。「中々面白い本ですよ」と仲間に話すと、一人が「それはコウノトリの意味だね」という。普段英語と無縁な人だけに意外だったが、これはストークス氏はStokes、コウノトリはStorkと全く関係がなかった。

昨日はアフリカの話が弾み、ナイジェリアやニジェールは黒人を指すニガー(Niger)が語源という蘊蓄があった。真偽のほどはともあれ、所詮は外来文化、点と点が繋がりそうになるだけで盛り上がる。

Monday 18 May 2015

ホモの話

先日ルクセンブルグの首相が同性婚を挙げたニュースがあった。ホモは然程珍しいことではないが、一国のトップがそれも結婚と聞いて流石に驚いた。パリ市長のドラノエさんや、歌手のエルトン・ジョンも公認ホモだったり、やはりヨーロッパでは珍しいことではないのかも知れない。

そう云えば、パリではホモの溜まり場があった。チュエルリー公園の中にあるオランジュリー美術館周辺がその1つである。夕方ともなれば其れらしき男達が集まってくる。また凱旋門から放射線状に延びるフォッシュ通りもそうだ。こちらは道が広いので車でやってくる。札幌公園のナンパではないが、歩いてやってくる輩と交渉が纏まると車に乗り込み消えていく。

それにしても今まで身近に自称ホモを見たことがない。公言しないだけなのかも知れないが、ある日同性婚の招待状も来るかも知れない。考えただけでゾッとするが、こういう時ばかりはイスラム教が良く見えてしまう。

Tuesday 12 May 2015

水戸藩士と愛宕山

新緑が美しい季節、又今年も愛宕山に登った。虎ノ門ヒルズが出来てから、益々ビルの谷間になってきたが、それでも頂上(と言っても25m)の愛宕神社に着くと別世界が拡がる。鯉が泳ぐ小さな池と神社、茶店が当時を忍ばせている。

改めて愛宕山の案内板を見ると、何と桜田門外の変の時に水戸藩士の集合場所だったようだ。ここに浪士18名が終結、江戸城に向ったという。井伊直弼の墓がある豪徳寺、彦根城を訪れたので、段々と点と点が繋がってきた。後は水戸藩士が眠る墓が残っているが、こうして歴史のスポットに立つと不思議に血が騒ぐ。

そういえば酒は灘の剣菱が好きだ。コッテリとした口当たりも然ること乍ら、赤穂浪士が討ち入り前に飲んだ酒だからだ。襟を正して口にすると、雪の降りしきる中、これから君主の無念を晴らす緊張感が伝わってくる。

Sunday 10 May 2015

幸福は口福から

安倍首相は「夫婦円満の秘訣は何ですか?」と聞かれ、「家庭の幸福は降伏です!」と名文句を残した。彼のスピーチには列記としたライターがいるが、此ればかりは強ち請け居りではないだろう。

暫く前だったが、在香港の料理家に本を頂いたことがあった。表紙の裏には「謹呈、幸福は口福から」と書いてあった。食の専門家だけあって中々ウィットに富んだ表現だと思った。確かに腹が立っても、美味いものを食えば不思議と収まってしまう。いい例がサラリーマンの人間関係だ。合わない気に食わないと思っても、何度か昼飯を共にしていると、不思議と一体感が出てきてしまう。正に同じ釜の飯である。

卒業して会社に入った頃、周りに女性の3人組がいた。3人はいつも食べ物の話ばかりしていた。朝から晩まで昨日は何を食べた、明日は何を食べたいと飽きずに語り合っていた。武士は食わねど高楊枝と教えられた身として、当時はすごく違和感があった。ただ今から思えばやせ我慢をしていたのかも知れない。美味しいものを追求するのは理に適っている、やっとそう思える歳になってきた。

Saturday 9 May 2015

日比谷入江に思い馳せて

ある人に「江戸の川・東京の川」という本を勧められた。ペリーが来航した時の江戸の風景はどうだったのだろう?そんな話をしていた流れだった。読んで一番驚いたのは日比谷入江だった。

今の新橋や有楽町界隈は400年前は何と海だった。江戸城や霞が関は海に面して聳えていた。その後一部が埋め立てられたが、ペリーが浦賀で足止めされずにスイスイと湾に入っていたらどうなっていたのだろう。江戸城近くからズドンと砲撃したらひとたまりもなかった。加えて木造家屋は火に弱いので、黒船の砲撃で江戸の街は火の海になっていたかも知れない。それから江戸には多くの支川があった。神田川とか善福寺川などその面影を残しているが、北斎が描いた美しい水路風景が点在していた。

最近はそんな事を知ったものだから、ビルの谷間で目を閉じ当時の風景を思いを馳せている。するとこれもDNAが為せる業か、沸々と見た事もない世界が拡がってくるから不思議である。昔テレビで経緯度交点を求めてその場所の立つマニュアを紹介していたが、それに近い楽しみを発見した。

Friday 8 May 2015

Without Sand Wedge

When I went to play golf, I noticed that I forgot to have brought a Sand Wedge. It was a crucial moment that the second shot ball fell into the bunker. I tried to have used Pitting Wedge instead for trying to put it out. But I hit triple bogey that hole!

Prime Minister Abe said last year that Sand Wedge was only tool to escape from the recession when the economy was under the deflation. His decision must have been correct as there was no other iron to put it out when the ball was in the difficult condition.

Without Sand Wedge, the golf player should think it another tactics to defeat the course. I was interested in thinking the course management to use another iron for avoiding the bunker. Finally there was no more bunker to be in and the score was fairly comfortable.

Thursday 7 May 2015

サザンの葡萄

サザンオールスターズが久々に新しいCDを出した。タイトルは何故か「葡萄」、この10年の曲と言うことで、聞きなれた「蛍」や「栄光の男」などが入っていて楽しい。中でも東京オリンピック誘致が決まった直後に作った「東京VICTORY」はお気に入りの一曲だ。軽快で爽やかな歌は、いつかカラオケで歌ってみたくなる。

サザンと言えば、先般のコンサートで叙勲に纏わるハプニングがあった。見ていてちょっと危ないかな?と思ったが、案の定翌々日の新聞に桑田さんの釈明が載っていた。世が世なら大騒ぎになる処だが、多くの人は演出の範囲と受け止め許容された。それだけ多くの国民に愛されている証拠だろう。

それにしても気のせいか昔から選曲が随分変わってきた。シックで過去を顧みる歌が多くなり、そのためか親近感が増してきた。これからもどんどん名曲を作って欲しい。

Wednesday 6 May 2015

ストークスの一冊

ゴールデンウィーク、待っていた5連休だ。こういう時は静かに本でも読むに限る。本屋で偶然求めたストークス(Henry Scott-Stokes)著「連合国戦勝史観の虚妄」は、久々に面白く一気に読んでしまった。

氏は在日50年の記者、フィナンシャルタイムズなどの特派員を歴任した知日派である。その人脈とエピソードを、まるで人生を総括するように生で紹介している。スカルノ、シアヌーク、角栄、堤等々、ジャーナリストだから出来る技だ。中でも三島由紀夫との関係は特別でリアルだった。市ヶ谷で決起した事件をまるで昨日のように綴っていた。読んでいて、友達に貸したTIME誌が返ってこなかったあの時を思い出した。

三島が自決したのは確かに日本国憲法と関係していた。あれから45年、時あたかも改正論議が始まろうとしている矢先である。南京事件、東京裁判などそう云われてみれば変だったし、慰安婦など常に日本人ジャーナリストが撒いた種から始まっていた不可解・・・。外から日本を見ると良く見えるというが、著者の肉声が聞こえて来るような一冊だった。

Friday 1 May 2015

Octopus tentacles

Basel committee announced this week that they are going to review Central bank to buy government bond. Accordingly the rating company Fitch downgraded Japanese bond rating to A which is humiliatingly below the China bond!

Japan is huge debt country. Their debt amount is over 1000 trillion yen (8 trillion dollar) that is 2 times against GDP. However the market is very quiet as it is well balanced. Japanese individual financial asset accumulates more 1400 trillion yen (12 trillion dollar).There is unique investment structure that Japanese individual deposits their money to the bank and bank buys government bond that is to say individual is buying government bond indirectly. Furthermore it is low foreign investors ratio which is around 5%.

We call it octopus tentacles as octopus eats to survive their own tentacles.Japan has unique self contained economy. I am afraid what's octopus tentacles economy is going on.