Tuesday 12 May 2015

水戸藩士と愛宕山

新緑が美しい季節、又今年も愛宕山に登った。虎ノ門ヒルズが出来てから、益々ビルの谷間になってきたが、それでも頂上(と言っても25m)の愛宕神社に着くと別世界が拡がる。鯉が泳ぐ小さな池と神社、茶店が当時を忍ばせている。

改めて愛宕山の案内板を見ると、何と桜田門外の変の時に水戸藩士の集合場所だったようだ。ここに浪士18名が終結、江戸城に向ったという。井伊直弼の墓がある豪徳寺、彦根城を訪れたので、段々と点と点が繋がってきた。後は水戸藩士が眠る墓が残っているが、こうして歴史のスポットに立つと不思議に血が騒ぐ。

そういえば酒は灘の剣菱が好きだ。コッテリとした口当たりも然ること乍ら、赤穂浪士が討ち入り前に飲んだ酒だからだ。襟を正して口にすると、雪の降りしきる中、これから君主の無念を晴らす緊張感が伝わってくる。

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