Wednesday 1 March 2017

細川庭園の膝枕

暫く前だが、文京区にある新江戸川公園の名称が、「肥後細川庭園」に改称されたと新聞に出ていた。縁あって昔から良く行っていた場所だったので、懐かしかった。

その細川庭園は、旧熊本藩の下屋敷として戦災を潜り抜け、今に残る美しい日本庭園である。庭を散歩した後、お茶を振る舞ってくれる。特に小春日和の午後に、縁側に座って静かな庭を眺めていると、武士になったような気になってくる。そして出来たら、「姫君の膝枕で現世を忘れたい・・・」という妄想も湧いてくる。殿に仕える忠誠心と謙譲語の美しい響き、「そんな時代に生まれたかった!」と、つくづく出て来る時代を間違えた気分になってくるのである。

近くには、やはり旧細川邸の和敬塾や椿山荘、かつての田中角栄邸など名所が多い。特に和敬塾は男子寮なので色々ドラマがあると言うし、早稲田大と日本女子大を繋ぐ「恋の豊坂」にもお世話になった人は多いと思う。緑が多く、文化豊かな住宅地である。

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