Saturday 20 February 2021

テキサスの寒波

10年ほど前にテキサス州を旅した事がある。車で走る事3000㎞、日本の面積の2倍の州はやはり広かった。ヒューストンの宇宙センターやダラスのケネディー大統領狙撃現場では生のアメリカ歴史に触れた。特にダラスは当時のまま一画が保存されていたので、オズワルドの犯行説に誰でも首を傾げるのであった。またアラモの砦やメキシコ国境のリオ・グランデ川はジョン・ウェンの西部劇を彷彿とさせてくれたし、ニミッツ提督の故郷の太平洋戦争博物館では、ハワイで捕獲された酒巻少尉の特殊潜航艇に遭遇した。運転に飽きるとゴルフもよくやった。行く迄は大味なイメージがあったが、中々中身の濃い土地だった。

そのテキサスだが、今寒波と停電に襲われている。復旧が進み停電の世帯も20万人に減ったとは云え、水道管が破裂した水不足は深刻なようだ。寒い中で給水車の列に並ぶ人達の姿が痛ましい。停電の原因の一つが風力発電機の凍結という。確かに旅行していると、荒野の岩山に物凄い数の風車が立ち並んでいた。それと石油の掘削機、ひと気のない砂漠でどちらも黙々と動いていた。それを止めてしまう自然の力は恐ろしい。

今回の災害時に、州選出の議員がメキシコに旅行中だった事が問題になっている。日本でも昔、森首相がえひめ丸の事故の時にゴルフを続けていた事で非難された。この辺どこの国でも同じである。

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