Thursday 20 June 2024

古代の列石群

英国のストーンヘンジに、ペンキのようなものが掛けれられた。犯人は環境保護団体という。暫く前にも美術館で同じような事件があったが、環境とは真逆の行為に理解に苦しむ。

そのストーンヘンジだが、古代の習慣、儀式など謎に包まれている。ただ規模はこじんまりしていて、他の列石群に比べれば点のようなものである。ロンドンから近いせいだろうか?

 代表的な列石群の一つは、フランスのブルゴーニュ地方のカルナック(Carnac)だろう。数にして3000個はあるだろうか、高さ4m程の巨石が、1kmに渡って続いているのば圧巻である。ブルターニュ地方には、他にも沢山のメンヒルと呼ばれる列石が多く、ケルト人の祖先の足跡が伺える。 

 もう一つはスコットランドの北端に位置するオークニー島である。こちらはストーンサークルと呼ばれる直径にして30m程の石柱群、古代住居跡や円墳が残っている。時代はカルナックもそうだが、紀元前3000年頃と言う。今でも寒くて不便な島に、太古から文明が栄えていたかと思うと人間の逞しさを感じるのである。

エジプトのピラミッドもそうだが、誰がどうやってこんなに重い石を運んで組立てたのか?石は当時のまま現存しているから、触れる事によって古代のロマンが蘇るのである。

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