Monday 26 May 2014

ローラン・ギャロスの赤土

今年もまたローラン・ギャロスが始まった。初日からフェデラーが登場した。今年からWOWOWの解説を勤める松岡正造さんによれば、フェデラーは現役として残り時間が少なくなってきたという。年齢的なものと、今年生まれた双子で4人の子の世話が理由らしい。その華麗なステップが見れなくなるのは寂しいが、いつか来る引退の日までしっかりと目に焼き付けておこう、そう思って観戦するファンで席を立つ人はいない。

ところでその赤土、日本ではアンツーカーと呼ばれているが、フランス語ではTerre Battueと言う。直訳すれば”砕かれた土”の意味である。全仏オープンは拾っても拾ってもボールが返ってくる、4大大会でも最も過酷な大会と言われている。そのため”砕かれる”のは選手かと思っていた。ところが改めて識者に聞いてみると、それは「原料となる煉瓦を砕いた」語源らしい。

1時間も走り廻れば靴下が真っ赤になってしまう赤土、良く滑るので深いボールでも追い付くことが出来る。だから守りを得意とするプレーヤーには有利なコートだ。新緑の美しいこの季節、強い日差しに映えた赤土が本当に美しい。

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