Sunday 22 June 2014

パリの死刑執行人

先月アメリカのオクラホマ州で行った死刑で、40分もの間、死刑囚が悶え苦しむという事件があった。投与した注射が原因らしく、結局死亡したものの物議を醸した。

死刑は色々あるが、絶命まで縛り首は7-15分、電気でも4分程度掛かるという。確か映画「グリーンマイル」でも、電気椅子の死刑囚が絶命出来ないシーンがあった。

フランスには死刑執行人サンソンがいた。バーバラ・レヴィ著「パリの断頭台(Legacy of Death)」の物語である。サンソン家は1600年から1800年にかけて代々死刑執行を職業とした一家であった。そんな世襲があったのは驚きだが、ルイ16世、マリ-・アントワネットなども手掛けている。当初は斧や馬での四つ裂きだった処刑は、ギロチンが出てきてから助手に任せるようになった。ギロチンは、囚人に苦痛を与えることないように開発された。華やかなパリの表舞台とは裏腹に、その残酷さは如何にもフランスらしい一面がある。ともあれ、どうせ死ぬなら一息に行きたいものだ。

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