随分暑くなってきた。もうすぐ夏休みだ。子供の遠足ではないが、一番楽しいのは遠足に行く前だ。どんな処に行くのだろうと話が盛り上がる。何でもそうだが、ゴールよりアプローチの方が夢がある。
そんな中、倉庫に隠れていた白ワインを取り出し飲んでみた。久々に美味しく、はてどこで買ったのだろうとラベルを見てみた。すると輸入した形跡はなく、3年前にテキサスで求めた事を思い出した。フレデリックスバーグ(Fredericksburg)という如何にもドイツの移民が始めた町だったが、アメリカ西部にしては珍しく小さなブティックが連なる観光地だった。近くにある太平洋戦争のミニッツ提督の故郷を訪れ、博物館で日本の特殊潜航艇や戦車を見た帰りであった。
乾燥した空気と石灰岩が作り出すテキサスワインは、最初に移住したスペイン人が始めたという。アメリカワインと聞くとカリフォルニアを思い浮かべるがテキサス産も中々だ。砂漠を3000Km踏破し、ジョン・ウェンのリオグランデ河も訪れ、忘れられない旅だった。
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