Thursday 4 June 2015

40年前のサン・アントニオ

アラモ砦のあるサン・アントニオは砂漠のオアシスだ。人工的なレストラン街が緑の中に点在し、これも人工の川が中心を流れている。世界中から来た観光客は、昼間の暑さを忘れて寛ぐ空間である。

ところが今から40年前は全く違っていた。学生時代にグレイハウンドバスで全米一周した時だった。サンフランシスコに向かう途中、たまたま降りたサン・アントニオはとても素朴だった。パチオと称する中庭がレストランになっていてバーも外にあった。1ドルを払うと店の女性がテーブルの上でひと踊りしてくれる、それは西部劇の世界だった。今から思えばスペイン文化の名残だったのだろうか、踊っていた女性もカルメンに似ていた。

今では市の周辺にゴルフ場が沢山ある。たまたま名門のカンテラ(La Cantera Golf Club)でプレーすることが出来た。アメリカのゴルフ場は開放的で、メンバーも外者を受け入れる大らかさがある。暖かな気候、豊かな自然、そしてメキシコに隣する異国文化・・・それが人々を惹き付ける魅力になっているのだろう。移住するならいい場所かも知れない。

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