Sunday 26 June 2016

Rさんからのメッセージ

日頃フェースブックはやっていないが、Rさんから写真を更新したというメッセージが入った。早速開けると懐かしい顔が飛び込んできた。

Rさんはフランスの仕事仲間だ。この人が居なければ今の自分もなかった、と言っても過言ではない。Rさんは優秀なディーラーで、堅実な仕事ぶりに助けられた。今でも感心するのが損切りの決断だ。駄目だと分かるとあっさり手仕舞う、その欲のない処が好きだった。実は彼の前にある人を採用する予定だった。ところが契約直前に現れたのがRさんだった。運命とはこの事で、会って直ぐにこの人しかいないと直感した。

そのRさんは晩年癌を患い、自宅療養が続いた。代わりに奥さんが働きに出たが、パリとの往復は時間が掛かり過ぎるので、パリに小さなアパートを買った。そのお金の捻出で自宅を売り、ドーバー海峡の田舎町に引き込んだ。ある時「もう世も末だ!」みたいな手紙が来た。心配していたが、昔の微笑みを浮かべた姿は健在だった。嬉しかった。

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