Monday 19 December 2016

カジノの必勝法

カジノ法案が通った。ギャンブルはやらないので余り関心はないが、競馬や競輪があってどうした反対意見が出るのか不思議だった。カジノはむしろいいイメージで、例えばラスベガスは先住民のインディアン末裔の雇用の受け皿だったり、ロンドンやシンガポールも高額なバンカー給与の再分配の場所だったからだ。

カジノの映画と言えば最近では007の「カジノロワイヤル」だが、何と言っても「カサブランカ」が有名である。ハンフリー・ボガード演じるディックの店の話である。アルバニアからアメリカに向かう若夫婦には金がない。その足元に付け込んで現地の警察官が若妻に言い寄る。それを知ったディックが窮地を救うのであった。彼はディーラーがルーレットに投げ込む番号を知っているから、若い夫にそこに掛けるように耳打ちする。して夫は渡航費が入り、ディーラーは損をし、その美談に従業員は歓喜するのであった。

斯くしてギャンブルは人と人の関係が大事だという事を教えてくれる。黙っていれば必ず損をする仕組みだが、ある人が必ず勝てる秘密を教えてくれた。それはディーラーと懇意になる事だった。勿論それには時間が掛かり、盆暮れの付け届から旅行の土産物、最後は家族ぐるみの付き合いが大事だという。その関係が出来ると、ある日連れて行ったお客には気が付かれないで連戦連勝で帰ってもらえる演出が保証されるらしい。最もそこに辿り着くまでどれだけ投資をするか、終わってみれば元の木阿弥かも知れない。儲けようと思うからギスギスするが、所詮は社交場と思うと快適な場所の気がする。

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