Sunday 17 February 2019

犬の気持ち

ゴールドコーストの空港には、沢山の本がベストセラーのランキング順に並んでいた。その中に、ゴールデンレトリバーの顔が載った「A Dog's Purpose」があった。随分前に出た本だったが、何かのご縁と思い、この際読んでみることにした。本を持ってレジに行くと、係りの女性から「私も読んだわ!いい本よ」と言われた。

本は飼い主の男の子Ethanと、Baileyというゴールデン・レトリバーの物語であった。主語がそのBaileyのため、車に閉じ込められて喉が渇いたシーンなど、リアル感じが伝わってきた。それにしてもいくら犬好きだからといって、良くも四六時中こんなに観察出来るもんだ?と感心してしまった。犬を可愛がる気持ちは洋の東西を問わないが、その表現力という点では、西洋人の方が遥かに豊かな気がする。それは英語の語彙の数と、同じことを縦にしたり横にしたりする言い回しの違いかも知れない。タイトルは犬の気持ちとでも訳するのだろうか?偏に犬は、飼い主が喜ぶ事だけを考えている事を教えてくれる。

ただ残念ながら、本にはドラマ的な展開がある訳では無く、全体的なタッチも何か女性的だったので、珍しく途中で飽きてしまった。一方映画にもなっていると聞き、Amazon primeで見てみると、こちらの方は中々面白かった。やはり人間が犬語を話す事に、ちょっと限界があるのかも知れない。

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