Saturday 9 February 2019

オーストラリアのゴルフ

オーストラリアから、多くの人が日本にスキーにやってくる。好き好んで寒い処に来る気が知れないが、だったらばと、寒い日本を抜け出して真夏のオーストラリアに行ってみる事にした。Jet Starで飛ぶこと8時間、ゴールドコーストは抜けるような空と海だった。

お目当てはゴルフである。ホテルにチェックインしナビでゴルフ場を検索すると、車で10分程の処にいくつものコースが出て来る。その中の一つを訪れて、「プレー出来ますか?」と聞くと、どこも笑顔で「勿論です!」と感じよく迎えてくれる。行ってみて、ゴルフ場にはゴルフ倶楽部とゴルフコースの2つがある事が分かった。どちらもゴルフには変わりないが、ゴルフ倶楽部はレストランやバー、スロットマシンの遊戯場が備わっていて、地域の社交場といった感じである。年配のお年寄りが昼からビールを飲んで歓談している光景が何ともオーストラリアらしかった。一方、ゴルフコースは単にゴルフだけの施設であり、9ホールだけの処もあったり、パーも70以下だったり様々だ。子供や若者も気軽に的にTシャツ姿で廻っていた。

ゴルフをやる時は、まずプロショップと称する店に行く。そこにいる支配人に挨拶し、代金を払ってスタートする。料金はグリーンフィーがA$20~50、貸しクラブがA$15、トローリーがA$3なので、全部で3000円~5000円程度と安い。貸しクラブはいい倶楽部だと立派だけど、殆どが使い古されているので当り外れがある。日本から持って行くことも考えたが、Jet Starの荷物代も掛かるので、今回は借りる方を選んだ。地元のメンバーは自分の電動カートを持っていて、置き倉庫から出して乗っていた。スタートはどこに行ってもガラガラだから、待つ事もなく直ぐにスタート出来る。コースは広々しているから気持ちいい。OBも少なく、隣のコースに入れば打ち返せばいい。ただコースを仕切る樹木が異常に大きいので、上を超すことが難しい。一人で廻ると、直ぐに前の組に追い付いてしまう。そんな時は遠慮なく追い越させてくれる。逆にカートに乗っている人は追い越していく。

面白いのは、コースにカンガルーやペリカン、多くの野生の鳥が生息していた。皆群れを成してゴルファーを見守っている。警戒心が強いので近付くと逃げてしまうが、それにしてもボールが当ることはないのだろうかと心配になる。ただ外国のゴルフ場に付き物の、コース案内に欠けているのもオーストラリアは例外ではなかった。ひどい所はティーショットの番号版がなかったりして、慣れないと道に迷ってしまう。3時間半ほどでラウンドし、終わってから倶楽部で冷えたビールを飲むのが定番だ。

日本では高いお金と時間を掛けてゴルフ場に出かける。何カ月も前からメンバーを募り準備も大変だ。だからスコアが悪いとその分落ち込みも大きい。終わってから反省会と称する飲み会があるが、あれはそのショックを和らげる意味があった。ただオーストラリアのゴルフは、安くて思い付いたらブラっと回れるから気軽だ。多少スコアが悪くても気にならないから、ゴルフは楽しい!久しぶりにそんな気分になったのだ。

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