Tuesday 17 December 2019

反日種族主義の本

今ベストセラーになっている、李栄薫氏の「反日種族主義」を読んでみた。改めて韓国人は情緒的で、フィクションをいつの間にか歴史にしてしまう国民性だと思った。例の慰安婦の問題も、本では実際のデータで分かり易く解説していた。読んでいると、そこから朝鮮女性の暗い歴史が浮かび上がってくる。日本も貧しい時代に東北で娘を売り飛ばす話を聞いた事があったが、朝鮮はもっと格差が激しかっただけに悲惨だった。戦時中の出来事もその大きな流れを汲んだ事が良く分かるし、寧ろ待遇は改善したようだ。そもそも慰安婦問題は、80年代まで吉田清治という男が本を出すまで話題にすら上らなかったから不思議だ。勿論今ではそれが嘘だったと分かり、その吉田なる人物も、実は朝鮮人の成りすましたと言われている。兎角、過去を都合良く書き換えてしまう典型的な例である。

先日金正恩が白馬に乗って登った白頭山もそうだ。今では朝鮮民族の霊山になっていると言うが、本では19世紀までは普通の山だったそうだ。何やら抗日のスローガンが書いた木片が見つかり、聖地化したらしい。竹島問題も似たような話だ。本では、韓国が独島と呼ぶ島は昔の于山(うざん)島という名前の島だったそうだ。多くの地図でそれを検証しているが、その于山島は時代と共に場所が移っていた。どうやら島が動いたらしい。

知らなかったが、元朝鮮総督だった国立中央博物館も解体したという。韓国建国の国会が開催されたり、朝鮮戦争の時の人民軍庁舎だった歴史の舞台を、1993年に金泳三大統領が壊してしまった。そう言えば最近、日本原産の木を抜いた話があったが、全くどうかしているとしか思えない。過去を消し去って行くと、自身のアイデンティティまでも失ってしまう。情緒的に成らざるを得ないのは、その為かも知れない。それにしても著者の勇気も沙流事ながら、まだ韓国にも理性のある人がいる。

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