Sunday 9 February 2014

ソチに込めるロシア人の思い

ソチの冬季オリンピックが開幕した。早速上村愛子のモーグルもあり、これから2週間は目が離せない。開会式も色彩がとても綺麗だった。特にロシア(といっても実際はソ連)の歴史を、スライドとヒトで綴った演出は面白かった。イワン雷帝やピョートル大帝、そして「戦争と平和」も登場した。

改めてソチってどこ?と地図を見て見てみた。ロシアの南端で黒海に面し、まるで漏斗の出口のよう形をした地域である。プーチン大統領の別荘もあるらしいが、寒いロシアのあって特別な地域だと分かる。その一つは海だ。ロシアは一見広そうだが、海に出ようと思うと北を除き限られている。ソ連時代はバルト3国があったが、今では使えなくなったので尚更である。そして温暖な気候と豊かな資源に恵まれている。

ソチの西側はウクライナ、東はグルジアである。グルジアの隣はチェチェン共和国だから、どこも紛争のメッカである。ソチの北500Kmにはボルゴグラードもある。昔のスターリングラード、ナチスドイツとの激戦地である。スターリンは多大な犠牲を出してもここを守りたかった。こうして見ると、ソチに込めるロシア人の思いって、オリンピック以上のものが伝わって来るのだ。

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