Monday 17 November 2014

加山雄三の素晴らしき哉、人生

加山雄三さんが秋の叙勲で旭日小綬章をもらった。ファンとして嬉しい限りだ。御年77歳、今年は最後とばかり、武道館から始まって全国津々浦々のツアーを始めた。タダでさえ悠々散歩のTV番組で忙しいのに、そのエネルギシュな活動に感心する。

加山さんと言えば、何といっても若大将、その学生生活を地で行った東宝映画は50年経った今見ても飽きないものがある。スキーやヨットが抜群の体育会硬派、そして女性に優しい。その一方人柄は不器用で愚直、そこに魅かれる。勿論本業は役者だから、「赤ひげ」を始め多くの戦記物は格好良かった。軍服や柔道着が似合うのは、岩倉具視や軍人の血を引いているせいだろう。

そして数々の自作の歌、”君といつまでも”を筆頭に600曲を作ったと言うから大したものだ。私が好きなのは、あまり知られていないが70年始めの歌だ。借金を背負い、どん底だった頃のやるせなさが伝わって来る。その時が後の芸術性を深めたというので、人生何が幸いするか分からない。彼の一押し映画は、「素晴らしき哉、人生!(原題「It's A Wonderful Life」)」と云う。DVDで何度か観てみたが、それは彼の人生そのもでもあった。谷村新司ではないが、彼を光と思って生きている人は結構多い。

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