清水義範さんの本を読んでいたら、「モンテ・クリスト伯」に出て来る娘の話が載っていた。小説では、クリスト伯の奴隷と紹介されているが、エキゾチックで品のある少女は一体誰なんだろうと気になっていた。どうやらバルカンを治めたアリ・パシャの娘らしく、殺害された父の復讐に一躍買っていた。
モンテ・クリスト伯は今まで何度か読んだか、都度復讐劇の痛快さに飽きない。将棋で言えば、詰め切ってから真綿で絞殺す仕掛けだ。フランス革命で表舞台に立ったブルジョワだが、その汚れた過去が暴かれる。ただオスマントルコとの戦争も伏線になっていたようだ。
昔、ダンテスが投獄されたマルセイユのイフ島の監獄を見てから、ファンになっている。最近ではデュマのお父さんがハイチの黒人将軍だったことで、一層神秘性が増した。今回はそのフランス革命と中南米に、オスマンとのギリシャ戦争が加わった。
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