Wednesday 28 June 2017

フラット化する世界

10年程前になるが、「フラット化する世界(原題:The World Is Flat)」という本が出た。インターネットが普及し、今まで考えられなかった人々が職を得た話であった。特にインドではそれが顕著だった。元々英語に強いので、ソフト開発で新たな世界を切り開いた。例えばアメリカで注文すると、その日のうちにインドで開発され、翌朝までに注文が届くという世界であった。

当時は薄らながら知ってはいたが、例えばHPのパソコンが壊れて電話すると、たどたどしい日本語で返ってくる訳が段々分かって来た記憶がある。所謂ハブと称して、台湾などのオペレーターが対応する仕組みである。

物やサービスの流れが変わると、人の関係にも変化が出始める。最近感じるのは、少し次元が違うかも知れないが、英語化・アニメ化した呼称である。会社では肩書文化の縦社会が依然健在のように見える。ただ陰では少しずつ変化が出ている。その例が人の呼び方である。例えば田中さんはタッキ-、佐藤さんはサッシー、平田さんはヒラリン・・・等々、第三者として使う時に活躍している。流石に面と向かって上司にタッキーとは言えないが、若い人はその使い分けがスマートだ。軽い呼称はファーストネームのように、人と人の関係を平らにしている。

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