Tuesday 7 August 2018

サウンド・オブ・ミュージックの舞台

2年程前だったか、新聞にアメリカの女優の訃報が出た。シャーミアン・カー(Charmian Carr)と言って、あのサウンド・オブ・ミュージックの長女役の人だった。郵便配達と歌うYou are 16 going on 17 ・・・は、グリーンの瞳と若さが魅力的だった。そんな事を思い出し、改めて時間の隔たりを感じたりした。

そのサウンド・オブ・ミュージックであるが、これも久しく前の日経新聞に、「ドレミの歌、家族その後」と題する後日談が出ていた。書いたのは息子のヨハネス・フォン・トランプ氏である。映画ではアルプスを越えて逃げるが、実際は陸路でイタリアに逃れたという。そしてアメリカに渡り、トランプ・ファミリー合唱団を本格化させた。バーモント州のスキーロッジも経営していて、日本の猪谷千春さんと知遇を得ていたというから世界は狭い。またマリアや修道女が歌う、「どうやってマリアの様に問題を解決するの?」という歌がある。マリアがトラップ家の家庭教師に戻る時に歌われるが、人が苦境に陥った時、特に女性でこの歌に救われた人は多かったはずだ。そう言えば、I have confidence in me(自分を信じて)の歌もそうだが、マリアは芯が強かった女性に思える。

映画は美しいオーストリアアルプスをバックにしている。今でも撮影場所を廻るツアーがある。訪れた人は、映画の各場面に立つと自然とメロディーが聞こえて来る仕組みになっている。そのザルツブルグの町から始まる山岳ルート、ザルツカンマーグット(Salzkammergut)は険しい山肌と湖の調和するとても美しいコースである。今から20年以上前に車で廻ったが、生憎霧が掛かっていた。そのリベンジではないが、来週又訪れる事にしている。天気が良ければ、直に映画の歌が耳に入って来るだろう。

No comments: