Thursday, 20 February 2025

イラン人への憎悪

イスラエルとハマスの人質解放が進んでいる。いい事だと思うが、両者の対立はこれからもずっと続くかと思うと喜んでばかりはいられない。そのハマスの背後にはイランがいるという。

イランには行った事もないしイラン人と話したこともない。ただ革命後のイランには、核開発や過激なイメージがある。唯一知っているのは映画「アルゴ」である。アメリカ人が革命後に脱出するストーリーだが、鋭い目つきと攻撃的な話し方のイラン兵士は、何か狂信的で怖ろしかった。

そのイラン人だが最近、身近に感じる出来事に遭遇した。それは旅先のアパートであった。

夜になると隣の部屋から大きな男の話し声が聞こえて来た。太い声で一方的な話し方はコーラルのように淀みなかった。しかもアラブ語の抑揚は今まで聞いた事のないイントネーションで不快だった。言っている事は勿論分からなかったが、誰かを攻撃的しているようだった。

話していた相手は分かれた元妻か?将又会社のもめ事だろうか?色々と想像した。電話は真夜中の12時を過ぎても続き、結局その晩は殆ど寝付けなかった。

流石に頭にきたので翌日その男にクレームした。すると男は「俺の名前はモハード、イラニアンだ!」と握手を求めてきた。「煩くて眠れない」と言っても、「ケンカしていた訳はない!」と交わされた。しかしまた数日して同じことが繰り返された。

その内もうこれ以上クレームするのも無駄かと諦めたが、我慢すればするほど、段々と内なる憎悪に変わって行くのであった。

日本に来る中国人も大声で話すし、国際空港でやはり大声で話すのは殆どインドと中東系である。世界は経済でフラット化しても、風習はそう簡単に変わらない。戦争もこうした些細な違和感の積み重ねがベースになっている、それがよく分かった。

その後、家主を通じて男の会社に連絡を入れて貰った。男は石油関係の仕事で来た契約社員という。彼は夕方になると中庭でタバコも吸っていた。結局それが原因で家主は追い出した。

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