昔大相撲のパリ公演もあった。1995年10月だったが、フランスの核実験に反対した日本への腹いせに、化粧まわしが入ったシャルル・ドゴールの空港倉庫に放火される事件があった。相撲は日本の象徴だけに政治的なターゲットにもなり易い。今回は無事に終わってくれればいいが・・・。
処でひと昔前までは、「油で固めたポニーテール」と呼ばれたちょんまげと、フンドシ姿の裸男は低く見られた。ちょんまげは岩倉具視の欧州使節団で嘲笑されたので、アンシャンレジームの象徴でバッサリ切ってしまった。未だに温泉や銭湯でも、裸を他人と共有するのを恥ずかしがるのが欧州人である。
余談になるが、バブルの頃に日本の会社はヨーロッパにゴルフ場を作った。シャワールームの中央には、当然大きな風呂が備え付けられた。ただその国の文化に浸ってくると、日本人でも不思議に恥ずかしい気持ちになって入れなかった記憶がある。
必ずしも快く思っていなかったヒトの一人がサルコジ元大統領であった。彼は親日家のシラクさんから跡を継ぐと、それまで定番だったフランス国大統領杯を廃止してしまった。シラクさんは愛人が日本にいたとの噂が絶えなかったので、その当てつけにしても、あれはショックだった。
そのサルコジ氏が先週収監された。何やらリビアのガダフィ大佐からの多額の贈賄を得たとかで、フランスの元大統領としてはペタン氏に次いで二人目とか。ペタン元大統領はドイツの傀儡政権のお飾りで仕方ないにしても、これはとても不名誉な事である。サルコジ氏は昔から化粧品のロレアルのオーナー女性からの多額の資金提供も問題になっていたので、伏線があったのかも知れない。

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