今話題になっている垂秀夫氏の「日中外交秘録」がやっと届いた。注文してから三週間、新刊としては異例の売れ行きで、初版から半年も経たないのに、既に7版になっていた。
高市発言で中国が反発し、折しも中国に関心が集まる絶好のタイミングである。早速読み始めたが面白くて、500頁超の本だったが一晩で読んでしまった。
外交官は兎角、事なかれ主義と思っていた。国益よりも省内の和を優先し、途上国の厳しい生活環境を欧米勤務でオフセットするイメージがある。ただこんなに気骨ある人がいたかと思うと、少し先入観も変わってきた。正に戦う外交官で、特に優柔不断な対中国外交に果たした足跡は誇らしく思えた。
ところで先日の高市発言を引き出したのが、立憲民主党の岡田議員である。不用意な誘導質問に、混乱の原因を作った違和感があった。本の中にその岡田さんが出て来た。
民主党時代に外務大臣として、楊外交部長とギクシャクした話である。日中の大局観が求められていたにも拘わらず、枝葉末節な餃子事件の話に終始し、ケミストリーが合わない唯一の政治家として紹介されていた。昔から少しずれていた人だったかも知れない。
一方、安倍・習近平会談を実現させた菅義偉を大きく評価していた。これは意外だったが、菅さんはやはり、黒子に徹すると力を発揮した政治家だったのだ。

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