Tuesday 13 February 2018

軍服姿が似合う人

暫く前に友人のT君に誘われ、加山雄三を聞きに行った。オーチャードホールの会場は満員で、結構若い人も来ていたのには驚いた。御年80歳、聞く方も年賀状ではないが、歌は兎も角、生存確認のような行事になっている。当日のゲストは谷村新司さんだった。谷村さんは田舎から出てきて大学を受験した時、若大将シリーズの西南大学を志望校に書いた話をしていた。その夜も二人の合作「サライ」や「星の旅人」など披露していた。

加山さんはスキーや水泳のスポーツマンだ。当時は体育会が幅を利かせる時代だったが、彼は今で云う典型的な同好会派だった。それでも腕前は国体級だ。松岡修三のお父さんや岡留さんが卒業を境にラケットを捨てた一方で、加山さんは歌いながら楽しんで来た。云わばスポーツを人生に取り込んだ功労者だ。コンサートの帰り道、ふと「俺もこの人が居なかったらここまでやっていたかな!」と思ったりした。

最近、加山さんと同世代の夏木陽介さんや佐藤允さんの訃報が相次いだ。三人は若い頃「青島要塞爆撃命令」や「太平洋の翼」などで共演したが、皆んな軍服が良く似合う人達だった。特に当時の夏木さんは目が輝いていた。そんな遥か昔の事を思い出した。

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