高校生の頃、クラスに勉強が良く出来たT君がいた。そのT君からある時「君は将来ハゲるよ!」と言われた。何気ない一言にショックを受けた。鏡を見ては頭髪を掻き揚げ、髪が無くなった顔を想像し暗い気持ちになった。そんな折、頭髪は母方の親父に隔世遺伝すると何かの本で読んだ。祖父は確かに薄かった人だったので、次第に心配は確信に変わって行った。そこで小遣いを叩き高価な養毛剤を買った。当時は2種類の液を順番に振り掛けるのだったが、強烈な匂いがした記憶がある。
しかしそんな心配を余所に、60歳を過ぎてからもお陰様で髪は健在している。いろいろ裏切られることの多い中で、これだけは予想もしていなかった幸運だった。最近、竹内均さんの「雑学の本」を読んでいたらその訳がやっと分かった。それはハゲと血液型の関係で、AB型は比較的禿げる確率が低いという。高いのはO型、A型は中途半端なハゲかたで、B型は少しだけ残るそうだ。自身はAB型だったので謎が解けた気分になった。
確かに調べてみたら、三浦友和、別所広司、島田紳助、反町隆史、柳沢慎吾・・・AB型の芸能人は皆頭が健在だった。しかにそんな事が早く分かっていれば、青春時代にあんなに悩まずに済んだのに・・・。
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