Tuesday 6 November 2018

秋の禅寺丸柿

秋が深まり、また冬がやって来る。寒い冬を乗り切るのはいつも大変だ。それは動物も同じで、毎年この時期になるとやってくるネズミがいる。どこから入って来るか分からないが、夜になるとゴソゴソ音がする。翌朝、愛犬がクンクンと嗅ぎまわる頃には姿を消しているが、石鹸や餌箱が咬まれた跡が残っていて痕跡が後を絶たない。何時ぞや、家に来た人にお土産にと思って取って置いた御菓子箱に穴が開いていて、大いに恥をかいた経験がある。以来その復讐に燃えていたが、昨夜やっとネズミ捕りマットに掛かったのを発見した。朝になって犬が騒いでいたので見に行くと、マットにサンドイッチ状態で挟まっていた。一昨年の親子に比べるとかなり大きく、まだ生きているような目でこっちを見ていた。

それからイノシシもいる。先日、2頭のイノシシが救出される騒ぎがあったが、とんでもない話だと見ていた。イノシシはミミズを探して土を掘り起こすので、花壇や畑は滅茶滅茶になる。それも夜中にヒーヒーとうめき声を立てるので気味が悪い。来年はイノシシ年だから、猪突猛進のシンボルになっているらしいが、現実は迷惑意外の何物でもない。何時ぞや食べた南アルプスのイノシシ鍋は悪くなかったので、責てそんな料理店が出て来れば、少しは親近感も増すというものだ。

ただいい事もある。我が家の柿木は樹齢60年を超えているが、今まで一度も食べた事がなかった。元々あまり好きではなかった事に加え、何か気持ち悪いというか、先にカラスや野鳥が突っいて食べてしまう残飯のイメージがあった。ところが最近になって、近所の人が、「それって禅寺丸柿だよ!」と教えてくれた。何やら甘柿の一種で中国から由来したらしい。騙されたと思って木に登り捥いでみると、確かに甘くて美味しかった。

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