Wednesday 21 November 2018

女性に財布を渡すと

ゴーン氏は、会社の金を私的流用したと報じられている。永年トップの座に君臨すると、公費払いが当たり前になったのだろうか?自身の結婚式や休暇の宿泊代も会社が肩代わりしたのだろうか?暫くはこのニュースから目が離せない。

たまたま読んでいたジェフリー・アーチャーの短編集にも同じような話があった。タイトルは「Senior Vice President(上級役員)」というカナダの銀行員の物語である。彼の仕事は顧客の資金管理だった。ある時、その顧客の一人を訪ねると、既に死亡した事が分かった。それは大金持ちで、知っていたのは顧客の執事だけである。定年を間近に控えた彼は、その金を海外に送金し、顧客に成りすまして横領しようとした。計画は上手く運んだが、最後で事件が発覚してしまった。その時はどうしてばれたのか、彼には分からなかった。しかし良く考え見ると、取り込んだ執事を、いつの間にか自身の執事として扱うようになり、小切手のサインまでさせていた事に気が付いた・・・というオチである。

そう言えば、付き合っている女性に財布を渡すと、殆どの女性が暫くすると自分のカネと勘違いする、そんな実験をした人がいた。その人が云うには、最初女性は遠慮がちに払う度に聞いて来るが、暫くすると自分のカネだという意識に変るという。お金に纏わる錯覚は、偉い人も女性も同じである。そして、一度始めたら逆戻り出来ない何かがある。

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