その二重課税は、探せば同じような例は他にもある。例えば株式の配当金だが、配当は投資家が受け取る際には20%の源泉が差し引かれる。ところが支払う企業サイドでも、既に純利益に対して所得税を支払っているので、二度払いではないか?と思う。課税対象が異なるという理屈かも知れないが、何か癪全としない。
年金への課税も同様である。そもそも年金は現役時代の給与の積み立ての取り崩しである。給与は既に所得として課税されたので、これも二度払いの気がしている。
そうは言っても税制は国の柱、盤石を支える尤もらしい理屈があるのだろう。パズルのように一つ駒を動かせば全体に波及するから、中々専門家でないと踏み込めない世界である。自民党税調の宮沢さんに、素人議員が簡単に返り討ちに遭うのも分かる気がする。ここは政府(役所)を信じるしかないと正直半分諦めている。
ところで余談だが、高い高いと思っていた日本のガソリンは、ヨーロッパを旅してみて、随分と安い事が分かった。例えばスペインだと、レギュラーで1.8ユーロ/l(円換算すると300円/l)もした。東京で165円、長野でも180円程度だから、半分とまでは行かないまでも、日本はこの円安の時代においてかなり頑張っているのであった。

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