Wednesday 28 December 2011

白鳥と過ごす世界

タリンは港町なのでカモメが多い。アパートの屋上にも良く飛来するし、朝の歩道では鳩と共に餌を漁って歩いている。鳥が人間を恐れない光景は、いつ見てものんびりするものがある。

もう暫くすると白鳥もやって来る。どこから来るのか分からないが、流氷と共にやってくる。港近くの海岸線には、白鳥が集まるスポットがあり多くの観光客で賑わう。人を全く恐れないどころか、餌をやると追いかけてくるので、いつぞや小さな子供が泣いていたこともあった。野生の白鳥と暫く一緒にいると、不思議な気持になってくる。白鳥と少年を描いた「ニルスの不思議な旅」も、こうした世界から生まれたと想像する。

カモも年中いる。ただ私はカモを見ると、「美味しそうだな」と思う悪い癖がある。オレンジソースで煮込んだ鴨料理(コンフィ)を思い出してしまうのである。

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