Tuesday 13 December 2011

ラトビアの取り付け騒ぎ

呑気に旅行から帰ってきたら、今日隣国ラトビアで取り付け騒ぎがあった。噂の根源は、「エストニアのスウェーデン系銀行、Swedbankが清算される」であった。Swedbankはエストニアでは最大手だが、リーマンショックの後遺症がまた残っている銀行である。朝から銀行の前には、預金引き出しの列が出来たという。

ラトビア経済は、このブログでも何度か紹介させてもらっているが、2008年に国内第2の銀行パレックス銀行(Parex Bank)が破綻してから、急速に悪化している。そして先月、追い打ちを掛けるように、国内10位のラトビア銀行(Latvijas Krajbanka)が国有化されたばかりで、人々の不安が募っていた矢先だった。

幸い今のところ大事には至らなかったし、他国への波及もなかった。ただ1日で国中の預金の1.5%が引き出されたと云うから、やはり只事ではなかった。経済はドミノ現象が怖い、サブプライムの経験はその最たるものだ。折しもユーロ危機の最中、ドキッとする事件だった。

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