Sunday 9 December 2012

007 Qの遺言


007の新作「スカイフォール」が上映されている。今度はどんなアクションシーンが出て来るのか楽しみだ。ジェームズ・ボンドは俳優こそ変われど、そのスマートさは天下一品である。イギリス人特有のジョークと紳士然たる出で立ち、そして本当だったらありえない不死身さ、全てが格好いい。そして脇役だが、欠かせないのがQの存在である。今回は新たなQが復帰したらしい。

 Qといえば、誰もが思い起こすのは長年親しまれたデスモンド・リュウェリン(Desmond Llewelyn)だろう。殺人用の万年筆やロケットが出るオースティン等、新兵器を次々に開発した。そして何より親子ほど違うジェームズとの会話も微笑ましかった。 

中でも印象的だったのは、「ワールド イズ ノット イナフ(The world is not enough)の中の一こまだ。年老いたQが引退する際に、ジェームズに言い残すシーンである。Qはこれだけは覚えておけと言う。曰く、1つは“他人に弱みを見せるな!”(Never let them see you bleed)、もう1つは“いつも逃げ道を作っておけ!”(Always have an escape plan)である。こうした自然さが、張り切り過ぎず、常にウィットとスマートさを残すジェームズ・ボンドに引き継がれているのだろう。

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