Saturday 26 January 2013

アゼランカの故郷

全豪オープンも佳境に入り、今夜は女子シングルス決勝があった。ベラルーシのアゼランカと中国のリー・ナの組み合わせだった。リー有利との予想に反し、結局アゼランカが昨年に続き2連覇した。それにしても2人とも元気が無く、見ていて物足りなかった。それでもアゼランカは若くて美人だし、TV映りは良かったので、余興としてはまずまずだったのかも知れない。

アゼランカはベラルーシの選手だ。ベラルーシと云えば、あまり知られていないがシャラポアの故郷だ。このブログでも書いたが、彼女の両親はチェルノブイイの原発事故で、故郷を捨て娘をアメリカに送った。正に原発事故が生んだシンデレラ物語だった。シャラポアは現在アメリカ籍からロシア籍に戻ったが、本当はベラルーシ人なのだった。

ベラルーシは世界自殺番付で4位の国だ。旧ソ連の属国としてさしたる産業もなく、将来に希望が持てないのかも知れない。加えてチェルノブイイ事故も起きた。それでなくても首都ミンスクは、第2次大戦にドイツ戦車隊との激戦地として多大な被害を受けた国であった。試合中に花火が上がり一時試合が中断された。今日は、オーストラリアに英国人が上陸した記念日(1789年1月26日)だったようだが、当時のベラルーシはそれから間もなくしてロシアに併合され、悪夢が始まった。今夜は、そんな暗い過去を吹っ飛ばすようだった。

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