Saturday 15 October 2016

カエルの楽園

百田尚樹氏の「カエルの楽園」は面白かった。1時間程で読める。現在の中国の脅威を、童話風に仕立てている。ワシ(米国)が去ると、ヒキガエル(日本)の地にウシガエル(中国)がのそっと現れる。それは現実のイメージ的にピッタリだった。

読んでいて、グリム童話の「ハーメルンの笛吹男」を思い出した。こちらは中世に子供を連れ去る話だ。そもそも万物の世界は弱肉強食である。いい例が枝の剪定だ。生茂った木を切れば、その空いた空間に隣の枝が伸びて来る。父親を亡くした子供はイジメられるし、選挙に落ちればかつての先生からただの人になるし、サラリーマンも昇進が遅れれば、かつても部下も軽い目で見始める。事実、アメリカ軍が撤退したフィリッピンでは、南洋諸島が埋め立てられた。

カエルは茹でガエルの例が良く引き合いに出される。煮立った湯から中々出れないことから転じて、状況の判断に疎いという例えだ。カエルも政治に入ってきた・・・全く困ったものだ。

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