Wednesday 19 October 2016

シックス・センス

昔、シックス・センス(The Sixth Sense:霊感)という映画があった。ブルース・ウィルス演じる死者が、自身が死んだ事を理解しないまま、現世を彷徨う話である。当然周囲は見えないが、本人はそれに気が付かずに話し掛ける。そのストーリーが謎めいていて、最初は分からなかったが、何度か見ている内に段々分かってきた記憶がある。

主人公は云わば透明人間である。昔の知り合いや奥さんに話し掛けても、誰も反応しない。最近、それに近いのものを中高年の世界に感じる。年配者は何を話そうが、何を着ていようが、所詮若い人の視野には入っていない。考えてみれば、自身も若い頃に年寄りは眼中になかったから当然なのかも知れない。

「俺は透明人間だ!」、そう思ってある時、仕事中にこっそり抜け出し時間を潰していた事があった。ところが暫くして戻ってくると、「どこに行っていたのですか?」とアシスタントのおばさんに聞かれた。見えないようで見てたの!?、おばさんのシックス・センスって怖った。

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