Sunday 12 February 2017

貿易収支のカラクリ

そのFRBが政府でないとどうなるんだろうか?トランプ大統領がメキシコや対日赤字の解消を訴えているが、それは本当にアメリカの国益になるのだろうか?その疑問を再考してみた。

例えばトヨタが儲かって黒字になり、GMの車が売れずに赤字になる。それは大きな問題だが、ところが国ベースではどうなるのだろうか?アメリカは貿易赤字になるから米国国債を発行しそれを補填しようとする。一方日本は貿易黒字になるから、増えたお金は外貨準備に組み入れられ、米国国債を買うことになる。つまり貿易収支とは、米国国債を通じた債権債務の関係である。では赤字になると、本当にアメリカは損するのだろうか?

アメリカ政府は発行した国債をFRBに売るので現金が入り、日本は元々円貨だからその円をアメリカの銀行に売ってドルに替え、そのドルでFRBから米国国債を買う・・・両国の政府はFRBを通じた国債の売買で収支を調整する。その結果、FRBの株主であるチェースマンハッタン銀行やゴールドマンザックスは、売買で2度美味しい収益を得る事になる。それも両国の黒字と赤字が大きければ大きい程、その儲けも大きいというものだ。そう考えると、強ち貿易赤字も悪くない気がする。

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