最近、俳優の渡辺謙さんがNYで不倫を働いた報道があった。渡辺さんといえば、硬派の名優である。映画「硫黄島からの手紙」で扮した栗林中将は、正にはまり役だった。病の妻を日本に残しているらしく、パッシングに会っている。その栗林中将のお孫さんだった新藤議員も、暫く前に週刊誌で、ソープランドに通っていた姿が素っ破抜かれた。気の毒としか言いようがないが、マスコミは売るためだったら何でもアリかと思ってしまう。
これもお国柄かも知れないが、国に依っては寛容度が違う。先のフランス大統領だったオランドさんは、官邸からバイクに乗って堂々と夜這いをしていた。そんなリスクを負いつつ愛した女性からは、暴露の本まで出版され袖にされてしまった。最後まで沈黙を守った彼は偉いとしか言いようがない。その他ミッテランの隠し子やサルコジの愛人、将又元パリ市長はホモだったり、そんな国民性の土壌があるのかも知れない。
一方権力に任せて謳歌する時代もあった。先週から読んでいる「毛沢東の私生活」の本には、毛主席の夜の部が詳しく紹介されている。不毛な時代を田舎で過ごす権力者にとって、唯一の娯楽がセックスであった。周囲も保身のために若い女性を積極的に当てがい黙認した。流石に奥さんの江青は現場に踏み込んで怒ったが、これまた自身の保身のために最後は受け入れた。著者は毛の主治医を長年務めた人だった。「こんな本を出版していいの?」と思っていたが、後書きに「出版してから三カ月後にシカゴにある自宅の浴槽で遺体となって発見された」と書かれていた。
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