Who Rules the World(誰が世界を支配しているのか?)の本の中で、一つだけ思い当たった件があった。それはルーシーショウ(The Lucy Show)である。調べてみると、1963年から3年に渡り、日本のテレビで放映された番組であった。アメリカの家庭を舞台に、奮闘する主婦ルーシーを描いたドラマだった。
勿論知ってはいたが、子供だった頃だったのであまり記憶にはない。況やテレビが普及する前だったので、視聴者も限られていた。東京オリンピックのちょっと前だったか?そんな時代にこれが放映されたのは、「アメリカの民主主義、男女平等のプロパガンダだった」と本では語られている。確かに小学生の頃、フォークダンスで男女が一緒に踊ったのは今から思えば画期的な出来事だった。勿論アメリカの主導だったが、子供心にも、初めて異性の手に触れた感触はインパクトがあった。
それにしてもそれが本当に日本にとって良かったのか?ふと最近思ってしまう。例えば女性は、NHKの連ドラで紹介されるまでもなく、江戸時代ではかなり強い存在だったのは周知の事実だ。ただそれは、礼節や家父長制に代表されるデマケーションをして、外人から見ると差別に映ったようだ。とんでもない誤解だったが、それを打破しようと外圧が掛かったのも事実だった。改めて昨今のユニセックス化がなければ、日本はもっと家族の絆が強かったかと思えて来る。遅きに失した感もあるが・・・。初めてみたアメリカ家庭のルーシーさんだったが、今から思えば余計なお世話だったのかも知れない。
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