Sunday 16 September 2018

メンデルの法則

チェコでも偉人の足跡を辿った。まずプラハに眠るドボルザーク(Dvořák )とスメタナ(Smetana)のお墓である。市内から少し離れた小高い山の上の教会内にあるというので、朝早く登ってみた。行くと既に多くの中国人観光客が来ていた。考えることは万国共通で、あのモルダウやわが祖国の一節に触れたい気持ちは同じようだ。墓地の入り口に立派な案内板が掛かっていたので、程なく場所に辿り着いた。どちらも立派なお墓だった。暫し手を合わせると、不思議と身近な存在になるというものだった。そう言えば、スメタナは先妻に先立たれたので2度結婚した。その両方の家系図が、写真入りで博物館に飾ってあった。先祖に恵まれると、末代までその名誉に預かれる国民性を感じた。

もう一人は、「メンデルの法則」のメンデル博士(Johann Mendel)である。彼は、プラハから車で2時間程の都市ブルノの司祭で、そこで長年あのエンドウ豆で実験を繰り返した。実家がオーストリアの農家だったので、庭弄りは得意だったのかも知れない。発見したのが優性の法則だが、ブルノ博物館の解説の殆どはチンプンカンプンだった。ただ唯一、「優性を持つ種を掛け合わせると、孫の世代に3:1で優性の種が残る」事は分かった。

思い出したのは、昔飼っていた我が家のラブラドールである。我が家は黒のラブ(雄)と、近所のラブ(雌)は黄、これを掛け合わせたら8匹の子犬が生まれた。その内訳は、黄が6匹、黒が2匹で、正にメンデルの法則を地で行っていた!。尤も、雌が優性で我が家の雄は劣性だった訳だが・・・。

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