Sunday 7 October 2018

軽井沢の気圧

昔、スキューバーダイビングに凝っていた時期があった。教習所でNAUIのライセンスを取り、週末ともならば伊豆に潜りに行った。これから寒くなるこの季節、海水の透明度が増し、視界も拓けて来る。いつも指導員が何人かの生徒を連れて行く。船や岸壁からダイブするのだが、10m程潜ると段々気圧が高くなり、私の場合、左の耳の抜けが遅い事が分かった。ただ団体行動だから、遅れる訳に行かない。無理して着いて行こうとすると、頭が割れるように痛く、辛い思いをした。結局そんな事もあって、いつの間にかご無沙汰している。

気圧の変化は体調に異常を来たす。雨が降り空が曇っている時(=低気圧)は、憂鬱な気分になり、眠たく、けだるく、場合によっては頭が重たくなる。一方晴天に恵まれた日(=高気圧)は、清々しく気分も爽快だ。そう言えば、冬の長い東北、北海道の人は無口だが、九州四国の人は明るく饒舌の人が多い。自然現象は人の性格まで変えてしまうから恐ろしい。

気圧と言えば、先日ある人が、「軽井沢の気圧は胎内の気圧と同じなのです。だから体にとてもいいのです!」と言っていた。軽井沢は大体標高差が1000m程度である。リラックス出来るのは、適度な低気圧が、赤ん坊時代の記憶を呼び戻すのかも知れない。これから紅葉の季節である。人気も少なく、静かに過ごすには一年で一番いい季節だ。快適なのには、それなりの訳があるようだ。

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