Friday 19 March 2021

人の不幸は蜜の味?

文春砲が後を絶たずうんざりしている。今週もオリンピックのクリエイティブを務める佐々木氏が、女優の容姿を侮辱したと辞任した。内輪のLine会話のはずなのに、誰が何故外に出したのだろうか?そちらの方がよっぽど気になった。NTTの接待問題も同じである。この件では谷脇審議官や山田報道官が辞任する事件に発展したが、大会社の会食記録を誰がどうやって外に出したのか?もしも内部通報なら守秘義務や利益相反はどうなのだろうか?そもそも会食して何が悪いのか?素朴な疑問は尽きない。

よく会食の倫理規定が云々されるが、かねがね人と人の信頼関係を築くには酒宴が不可欠と思っている。それは政治家・官僚を問わず、人間社会の営みの一つだからである。「大いに酒を酌み交わし明日の日本を語ろう!」の時代に育った者にとっては、誠に嘆かわしい世の中になってしまった。バブル期のノーパンしゃぶしゃぶに代表される接待の反動が今に至っているのかも知れないが、その風潮は余りにも稚拙である。例えば国賓が来日して皇居で晩餐の際に、簡素な握り飯やハンバーガーだったらどうなる?を想像すれば、自ずと答えが出てきそうなものである。癒着で行政が歪める事を懸念するのは勝手だが、結果責任を問えばいいのであって、人の営みを断ち切ってしまえば元も子もない。 

 それにしても最近は政治家がターゲットになるケースが多い。思い出すだけでも、オリンピック委員会の森会長、銀座三兄弟や石破さんのフグ会食、菅原経済相の香典、河合夫妻の選挙贈賄など、辞任に追い込まれた人も多い。難を逃れたのはモリカケの安倍総理ぐらいである。 何も辞める事はないのに?と思ってしまうが、マスコミや野党はここぞとばかり騒ぎ出す。寒い中で尾行し待ち伏せするパパラッチや記者の執念にも脱帽する。ただいくらカネになるからと言って、人の粗を探す探偵紛いの仕事なんて死んでもやりたくない。政治家の次に多いのは芸能人である。アンジャッシュの渡部、福原愛、小川アナの夫など、思えば殆どが不倫疑惑である。本来は夫婦二人の問題なのに、一枚の写真で人の人生は大きく変わるし何より子供が可哀そうだ。人は誰しも脛に傷を持つし魔が差す事もある。もっと大目に見てもいいじゃないか!と思う。「人の不幸は蜜の味」もいいが、毎日聞かされると食傷気味になってくる。

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