Monday 3 October 2022

心配される報復

ロシアがウクライナ4州の併合を宣言した。インチキ選挙で住民支持も取り付けた。これからウクライナ住民の徴兵も始まるようだ。同胞に銃を向ける心境は想像してだけで過酷である。

ただ同じような事は今までヨーロッパでは幾つも起きた。典型的なのはフランスのアルザス地方である。ライン川を挟んでドイツと国境を隔てる一帯は、第二次大戦でドイツ領になったがその前はフランス領だった。更に昔はドイツ領と二転三転した因縁の地である。  

随分前だが現地を訪れた時、若いガイドが「父はフランス軍で祖父はドイツ軍として戦った」と話していたのが印象的だった。

 今回も問題は振り子が戻った時である。仮にクライナが奪還に成功すれば、ロシアに協力した現地のウクライナ兵士をどう扱うのか?嘗てのバルト三国やバルカンの小国でもそうだったが、トレイターへの報復が心配される。

 行くも地獄、戻るも地獄とはこの事である。戦争の悲惨さはこうした同胞の分断を生むから怖い。

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