Wednesday 4 September 2013

ジェフリー・アーチャーと違憲判決

今日最高裁で、婚外子の相続に違憲の判決が出された。珍しく裁判官全員が一致したという。正にこのテーマを取り上げたのが、ジェフリー・アーチャー著の3部作だ。三作目の「守られた秘密(Best Kept Secret)」を一足先に読み終えた。たまたまエジンバラ空港で手に入れたものだったが、日本ではまだ売っていない。第一作の「全ては時が語る(Only Time Will Tell)」が出たのが2年前、遅ればせながら今、やっと日本の書店に新刊として翻訳(タイトルは「時のみぞ知る」)が出始めた。それから昨年、2作目の「父親の罪(The Sins of the Father)」が出て、この夏の三作目という訳だ。

ストーリーは最初に妊娠したことを知っていながら、女性が結婚するところから始まる。そして子供が生まれ、その子が若者になった時に恋に落ちる。いざ結婚しようとした時に、相手は異父兄弟だと分かるが、2人は関係をキープし子供を設ける。三作目では、その子が実は本当の子供ではないと分かる。読者のみが知る真実の中、英国上流社会の華麗さが綺麗に物語を包んでいる。そのためドロドロ感は全くなく物語が進んで行く。

オチはいつ来るのかと思って読んでいたら、途中からナチの偽札事件に発展し盛り上がってきた。おかしいと思っていると、何と来年に四作目「願い事に気を付けて(Be Careful What You Wish For )」に続くという。これにはどっと疲れたが、それにしてもこの話の舞台は70年前だ。如何に日本の現行民法が時代遅れだったということだ!

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