Sunday 8 September 2013

東京オリンピックのプレゼン

2020年のオリンピック開催地に東京が決まった。IOC委員の4割は欧州というので、内心マドリッドかなと思っていたが、終わってみれば大差だった。本当に決まって良かった。

感動したのは日本チームのプレゼンだった。2度の失敗から今度は素晴らしいものが出来上がった。IOCはクラブだ。組織に左右されない個人で構成されているので、ヒトの心に訴える事が大事だ。安倍首相、竹田委員長、猪瀬知事はとても良かったが、何より高円宮久子と滝川クリステルの仏語スピーチは効果的だった。プレゼンに深みが増し、これなら行けると思った。皇族、政治家、企業、スポーツ選手、普通の大人子供が1つになった姿は快かった。

オリンピックの感動は格別だ。思えば1964年の東京オリンピック、新聞の一面は「生きていて良かった!」だった。昭和に入ってから戦争が続き、戦後も焼け野原から生え上がった日本人、やっと訪れた平和と繁栄を実感した瞬間だった。当日は快晴になり、空にジェット戦闘機が五輪のマークを描いた。今でも国立競技場で見た色彩と、始めて見た世界の人種は目に焼き付いている。日本人はこれから7年間夢を見ることが出来る。これは本当に幸せなことだ。

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