Monday 9 February 2015

グルジアの壺ワイン

昔は目を皿のようにして読んだ日経新聞だが、10年一日の如き変わり映えのしない紙面に随分前から嫌気が差している。メリハリのない経済口調は平べったい印象が残る。強いて言えば人事異動の欄だけは健在だ。ただこれも世代が若返ると関心はなくなる。

そんな中、たまたま目を通した日曜の朝刊にグルジアワインの話が出ていた。独立から20年、クヴェヴリ(Qvevri)と呼ばれる壺を使った製法が今でも息づいているという。日経にしては久々のヒットだった。グルジアワインは世界最古と言われ、一時安いので良く飲んだ。甘ったるく決して美味しい類ではないが、何処となく田舎っぽい香りに郷愁がある。

グルジアは何と言ってもスターリンの出身地だ。彼はグルジア時代の過去を隠し通した。その冷酷な独裁者を生んだ土壌とはどんな処だったのだろう。グルジアは又旧ソ連で唯一のキリスト教国だ。ジョージアと書いてグルジアと読むなど、未知の魅了が尽きない。

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