Sunday 6 January 2019

消えた琥珀の間

お正月のTVや映画を見ていると、色々と発見も多い。一つは映画「スノーデン」に出て来るハワイの地下トンネルである。スノーデンが勤務したのが、NSA(国家安全保障局)のクニア地域SIGIT工作センターであった。場所はハワイのオアフ島で、彼はそこから香港に飛び情報を暴露した。映画ではその巨大な地下基地が紹介されていた。ワイキキやダイヤモンドヘッドしか知らなかったので、あのハワイにそんな場所があったのは意外だった。

もう一つは「地球大紀行」という番組で、戦時中にレニングラード(現サンクトペテルスブルグ)の宮殿から消えた琥珀の間であった。独ソ戦の末期、ナチがケーニスベルグ(現カーリングラード)に移した後に行方不明になったらしく、その隠し場所として、チェコのフリードランド城とズヴィロフ城を訪ねる企画だった。昨年夏にチェコを車で廻っただけに、その場所がどこなのか気になった。勿論ガイドブックには載っていない。調べてみたら、フリードランド城はドイツ国境近くでドレスデンの東だった。更に行くと、未完のオフスカ大地下要塞もある岩盤が強固な地域である。一方、ズヴェロフ城はプラハからビールの産地ピルセンに向かう途中であった。番組では大型輸送機が着陸した目撃情報から、こちらの方が怪しいと見ていた。

それにしても、どうしてどちらもチェコだったのだろう?行ってみて分かったのは、ドイツから見るとチェコやポーランドは裏座敷である。ひと気が無い場所は、人目を憚る収容所や新たな兵器開発にピッタリだった。もう少し早く分かっていれば、トレジャリーハンターになって訪れたのに!残念だった。それにしても、世界はまだまだ広いし、歴史に埋もれた未知の場所があるものだ。

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