Friday, 22 August 2025

ウクライナと韓国併合

 ロシアとウクライナの戦争が転機を迎えている。トランプは自身のノーベル平和賞と引き換えに、ウクライナの領土割譲を志向している。国土は人の命そのもの、一度譲歩すれば更なる試練が待っている。それは歴史が証明しているし、況や個人の勲章とバーターは論外の気がする

ノーベル平和賞と言えば、(我々の世代ではないが)ポーツマス条約の仲介で受勲したルーズベルト大統領がいた。日露戦争の戦後処理を巡り、アメリカの東海岸で行われた賠償交渉である。日本からは小村寿太郎が主席で参加した。吉村昭の名著「ポーツマスの旗」にその件が詳しく書かれていたが、結果は日本が多くの犠牲を出しながら、一銭の賠償金も取れずに終わった。ルーズベルトは場所だけを提供して平和賞を得たのであった。

そもそも日露戦争は、日清戦争後の間隙を縫ってロシアが仕掛けてきた戦争である。当時は「オソロシア」なんて言われ、日本との国力の差は今の想像以上だった。本当に「先人は頑張ってくれた!」「あの勝利がなかったら今の日本はない!」と感謝しかない。

処でプーチンというかロシア人が、「何故そこまでしてウクライナに拘るか?」今まで中々分からなかったが、最近ふと思った節がある。それは日本と韓国の関係、特に韓国併合である。

日本は1910年に韓国を併合をした。今でも韓国人はそれに大きな抵抗感を持っているようであるが、当時の韓国は清朝の属国であった。今風に言えば地政学の緩衝地帯だったので、韓国人は清国に従属するか、日本に付いて独立するかを選択しなくてならなかった。結果は日本の明治維新に感化され、独立に呼応した人が日本を選んだ。

今の韓国は言うまでもなく、立派に成長した独立国である。ただ仮に(昔あったように)北朝鮮が中国と共に攻めてきたら、その時日本はどうするのか?アメリカの要請で、一時的に韓国の保護を司る事はないのだろうか?歴史は繰り返すと言うが、兄弟(兄は日本で弟は韓国)の時代もあったし、日本人からしてもあまり抵抗がない部分の気もするのである。

尤も韓国はウクライナと違って資源(魅力)がない国である。そんな国を守ってどうするという議論もあるし、何よりそれは韓国人のプライドが許さないと願っている。

ロシアがウクライナを旧一体国と感じるのは時代錯誤である。この思い込みを誰がどうやって、修正解消するのか本当に大事だと思う。ウクライナが落ちれば、次はポーランドか国境を接するバルト三国である。今とても大事な時に差し掛かっている

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