家の片づけをしていると、昔の週刊文春が出て来た。2013年8月号で、参院選挙の結果が特集されていた。安倍政権下で自民党が圧勝し、民主党が大きく議席を減らした時だった。
写真には笑みを浮かべる安倍首相と、石破幹事長、高市政調会長が並んで写っていた。「10年ひと昔」とは良く言ったものである。あれから安倍さんが暗殺され、石破さんは失脚して高市女史の時代になった。ヒトの一生もそうだが、政治は特に一寸先は闇である。
安倍さんの時代は良かった。アベノミックスの三本の矢で経済の活性化があった。1万円そこそこだった日経平均が、あの頃からジワジワ上がり始めて今では5万円になった。多くの投資家は当時、やっと元が取れたと売り始めた頃でもあった。もしあの時に買っていたら、金融資産は5倍になったのである。
その明るさを象徴したのが「桜を見る会」であった。政財界のお歴々、各国の外交官や芸能界のスターが華を添え、新宿御苑で催された。一部の横槍で中止になったのはとても残念である。女の嫉妬は凄いと聞くが、オトコのやっかみも根が深い例だった。
日本人なら桜を嫌いな人は居ないし、桜に右も左もない。これから与党だけでなく共産党も入れた全党で、この日だけは皆日本人がひとつになって、楽しむ会として復活させたらいい。
処でその週刊誌に、大谷選手の記事が小さく載っていた。彼は当時19歳、日本ハムファイターズの3番手の投手として20球近く投げた時だった。その時も「二刀流が続けられるのか?」例によって批判的な内容だった。そんな悲観を跳ね返した彼も去る事ながら、記事を鵜吞みにしていた自分を恥じるのであった。

No comments:
Post a Comment